【Red vs Blue】トランプ大統領のセクハラ告発者の勇気を讃えたヘイリー米国連大使

【Red vs Blue】トランプ大統領のセクハラ告発者の勇気を讃えたヘイリー米国連大使

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。今回は、大統領自身も自らを告発した女性たちの声を聞くべきだと発言したヘイリー米国連大使について、二者が意見を交わす。


 米国議会はこのところセクハラ・スキャンダルで混乱を呈しており、セクハラ告発による国会議員の辞任が続いている。しかし、大統領選挙戦中から同様の告発を受けているトランプ大統領は「女性たちは嘘つきだ」と一蹴。そのトランプ政権の閣僚であるニッキー・ヘイリー国連大使が今月10日、CBSテレビのインタビュー番組で「セクハラ被害者として名乗りを上げた女性たちを誇りに思う。たとえ相手が大統領であっても彼女たちには告発する権利がある」と話した。翌11日には、被害者を名乗る女性4人が議会に調査を求めた。トランプ大統領もセクハラ辞任をすべきだという声も聞かれる中、RedとBlueは大統領のセクハラをどう捉えるか。

出典『Fortune』
'They Should Be Heard.' Nikki Haley Weighs in on President Trump's Accusers

[RED 保守派] ヘイリー国連大使は自己中心で不誠実な政治家だ

Nikki Haley is a disloyal partisan politician who thinks only of herself

 この全貌を振り返ってみようではないか。昨年の大統領選中、数人の女性が何十年も前にドナルド・トランプからセクハラされた、という訴えを起こそうとした。これはナンセンスだ。このうちの何人かの女性は、嘘の訴えを公にされた場合の話し合いを左派弁護士と行い、無価値なニュースメディアからは謝礼を提供されていた。今どき誰かが何か主張したからといって、それは本当だとは限らないのだ。根拠のない主張と証拠のない訴えで、トランプ大統領(当時、大統領候補)を潰そうとしたメディアは、無謀な愚か者だ。しかも、それは危うく成功するところだった。

 今度は、ニッキー・ヘイリー(国連大使)がお高く止まった声明を出して、「この女性たちの声は聞かれるべきだ」って? 彼女たちの声は、その訴えが噂や完全な嘘であっても、疑問を持たれることもなく、聞かれるべきなのか? そうした主張は果たして正しいと言えるのか。 ニッキー・ヘイリーは次の選挙で、「大統領を根拠もなく告発した女性たちの主張を支持した記録がある」とでも言えるように、こうした声明を出しているのだろうか? 彼女は政権に忠実ではない職員であり、政治的な日和見主義者に過ぎない。私は、トランプに対するセクハラの告発が、本当の証拠と本当の証言者によって証明されるのを待ち続けているところだ。

[BLUE リベラル派] 旧友が予想する大統領の解任?

The Unmaking of a President ?

 ロジャー・ストーンはトランプの友人であり、40年来の親友だ。彼はトランプの政治的な台頭について、『2016年大統領の誕生:ドナルド・トランプはいかに革命を指揮したか(The Making of the President 2016: How Donald Trump Orchestrated a Revolution)』という本を書いている。

 そして今、彼は新しい本を執筆中だ。今回はトランプの大いなる成功について書いているのではなく、彼の没落を予測しているという。タイトルは『大統領の解任(The Unmaking of the President)』。ストーンは、「トランプが間もなく退陣を余儀なくされる」などとは信じていない人間は、ホワイトハウス内に3人しかいないと言っている。

 ニッキー・ヘイリーは、トランプによって国連大使に任命された。彼女は昨年の『TIME』誌で、「アメリカで最も影響力のある100人」の1人にも選ばれている。そして12月10日、テレビのインタビューで彼女は、トランプをセクハラで告発している多くの女性の声は「聞かれるべきだ」と言ったのである。

 「ニッキー・ヘイリーは、トランプの背中にナイフを突き刺した」とストーンは言ったが、彼は旧友トランプに危機が迫っていることを嗅ぎ取っているようだ。

記事トピックスは、過去のメジャーな事件やニュースも含みます。

寄稿者

ジム・スミス(Jim Smith)農場経営者  
 1965年生まれ。アラバマの伝統的な保守派の両親のもとで生まれ育った影響から、自身も根っからの保守支持に。高校卒業後、アメリカ陸軍に入隊。特殊部隊に所属し8年軍に従事するも、怪我が原因で除隊。その後テキサス州オースティンの大学で農経営学を学び、現在は同州アマリロ近郊で牧畜を中心とする多角的な農場を営んでいる。地元の消防団に所属し、ボランティアの消防隊員としても活動するなど、社会奉仕活動多数。妻と子供3人の家族5人暮らし。

ポール・クラーク(Paul Clark)データ分析コンサルタント
 1972年、オレゴン州のリベラルな街に生まれ、両親も親戚も学友も周囲は皆リベラルという環境で育つ。カリフォルニアのベイエリアにある大学へ進学し、英文学とコンピューターサイエンスを専攻。卒業後はベイエリアの複数の企業に勤務し、各種のデータ分析業務に従事。現在は家族と共にオレゴン州に在住。趣味はサッカーとクラフト・ビール造り。

【Red vs Blue】セクハラは党政治よりも大きな問題だ

https://bizseeds.net/articles/582

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。最近は毎日にように「まさか、この人が?」という文化人や有名人の過去のセクハラ行為が次々とメディアに取り上げるが……?

セクシャリティに関する記事 >

この記事の寄稿者

関連する投稿


【Red vs. Blue】日米首脳会談で安倍総理がトランプに言うべきことは……?

【Red vs. Blue】日米首脳会談で安倍総理がトランプに言うべきことは……?

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について、各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は、今週アメリカで開催される安倍総理とトランプ大統領の日米首脳会談について、両派の意見を乞う。


ひとつ、はっきりさせようじゃないか Let’s get one thing straight

ひとつ、はっきりさせようじゃないか Let’s get one thing straight

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住で、トランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。トランプという大統領を生んだ環境を作ったのは、アメリカの分断を煽る右派メディアだと考えるリベラル派の筆者が、アメリカの再生に必要なことは何かを語る。


【Red vs Blue】移民を守ろうとするカリフォルニア州をトランプ政権が告訴?!

【Red vs Blue】移民を守ろうとするカリフォルニア州をトランプ政権が告訴?!

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は不法移民の取り締まりを強化するトランプ政権が、カリフォルニア州を訴えたという仰天ニュースについて。


【Red vs Blue】トランプ大統領「教師が武器を持てば犯罪の抑止力になる」と発言

【Red vs Blue】トランプ大統領「教師が武器を持てば犯罪の抑止力になる」と発言

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は高校銃乱射事件を受けて、トランプ大統領が「教師が武器を持てば銃犯罪の抑止力になる」発言したことについて。


【Red vs Blue】トランプ発言「米国は日本などに対して莫大な金額を損失している」

【Red vs Blue】トランプ発言「米国は日本などに対して莫大な金額を損失している」

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は「アメリカは日本などに対して莫大な金額を損失している」というトランプ大統領の発言と新貿易税について。






最新の投稿


日本の逸品、アメリカ人が査定②「めぐリズム・蒸気でホットアイマスク」

日本の逸品、アメリカ人が査定②「めぐリズム・蒸気でホットアイマスク」

編集部が勝手に選んだ日本の優れた商品を、アメリカ人に試してもらうというこの企画。今回は日本ではおなじみ、花王の「めぐリズム・蒸気でホットアイマスク」でリラックスしてもらった。アメリカ人による使用心地の感想はいかに?


新たな婚約指輪トレンドの誕生? 永遠の誓いを“永遠”のものに……

新たな婚約指輪トレンドの誕生? 永遠の誓いを“永遠”のものに……

婚約指輪といえば「ダイヤモンド」。そのダイヤモンドの感動を永遠のものにしたいと願うのは、アメリカのミレニアルズ世代も共通だ。しかし彼ら流のダイヤモンドの新しい身に付け方は、ちょっと変わっている


【Red vs. Blue】日米首脳会談で安倍総理がトランプに言うべきことは……?

【Red vs. Blue】日米首脳会談で安倍総理がトランプに言うべきことは……?

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について、各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は、今週アメリカで開催される安倍総理とトランプ大統領の日米首脳会談について、両派の意見を乞う。


サマーキャンプで未来を創造するリーダー育成

サマーキャンプで未来を創造するリーダー育成

夏休みが長いアメリカでは、子供を「サマーキャンプ」に送るのが通常だ。キャンプといっても、テントで寝泊まりするのではなく、科学や美術、スポーツなど様々なスキルを学ぶためのもの。なかでも昨今の人気は……?


ホームレスから年収1千万円以上の職に就く道を開くために

ホームレスから年収1千万円以上の職に就く道を開くために

サンフランシスコのダウンタウンの一角、テンダーロイン地区には多くの有名IT企業が並ぶが、ビルの前には行き場のない大勢のホームレスが佇む。この貧富の不均衡が明確な地区で二者間を近づける活動を行う団体がある。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング