3億人の子供達を感染症から守れ! 米非営利団体のイノベーションとは?

3億人の子供達を感染症から守れ! 米非営利団体のイノベーションとは?

 年末のアメリカは、世の中に何かを還元するための寄付が盛んになる時期だ。アメリカには様々な活動を行う団体がたくさんあるが、なかでも今年、最も注目されたアイダホ州南西部に拠点を置く非営利団体を紹介しよう。


成長に合わせてずっと履ける靴

 世界中には3億人もの子供たちが、靴を履かずに生活しなければならないと言われている。その子供たちのほとんどが、発展途上の貧しい地域に暮らしている。靴を履く暮らしに慣れている私達には、なかなか想像できないかもしれないが、靴不足は時には命の危険を招くことさえあるという。素足で不衛生な地域を歩くことで怪我をして、そこから感染症にかかってしまうことがあるからだ。現在20億人もの人が、土壌由来の感染症によって苦しめられていると言われており、生活圏内の衛生強化に並んで、こうした地域に暮らす人々のために継続的に靴を支給することが必要とされている。

 この問題に長年、真摯に取り組んできた団体が米アイダホ州にある「Because International」という非営利団体だ。この団体が寄付を続ける靴には、素晴らしい工夫がされている。同団体の創設者であるキートン・リー氏が試行錯誤を重ね、5年の歳月をかけて開発した靴は、成長期の子供に合わせて5サイズを1つの靴で対応できる優れた靴なのだ。

2017年クラッシー・アワードを受賞

 この靴は一足あれば、微調整するだけで、約5年間は問題なく履き続けることができるという。同団体はこれまでに約600の人道支援団体などと手を組み、世界80カ国において75,000足の靴を届けてきた。

 そして今年、彼らの地道な活動が評価され、慈善活動の寄付金収集を行うアメリカ最大のオンライン・サイトのひとつ、クラッシーが選ぶ「2017年クラッシー・アワード」を受賞した。この靴の受賞を報告する映像はこちら。

 靴を届ける活動を行っている団体は、彼らだけではない。しかし、子供たちは皆「どんどん成長する」という当たり前な課題に対応できる靴を配布している団体は、これまでは皆無だった。寄付を受ける子供たちのほとんどは、成長に合わせて靴を買い換える余裕はなく、寄付に頼っても毎年新しい靴の寄付を待ち続けねばならないのは大変だった。

 同団体がクラッシー・アワードを受賞した理由は、「既存の靴の寄付にイノベーションをもたらした」点が高く評価されたためだ。靴を届ける子供の成長と、彼らが届ける靴が継続的に世界を変える一助になることを願って“The Shoe That Grows(成長する靴)”と名付けられたこの靴は、一足あたり約15ドルの寄付金が必要である。クレジットカードを使用すれば日本からも簡単に寄付できるので、イノベーションをもたらしたこの靴を貧しい地域の子供達に送ってあげたい方は同団体のサイトをチェックしてみよう。

Because International ホームページ:http://www.becauseinternational.org/

貧富の格差拡大 アメリカは5家族に1つが「貧乏家庭」

https://bizseeds.net/articles/596

アメリカの家庭といえば、広い芝生の庭がある大きな家をイメージする人が多いだろう。しかし今月、5家族にひとつのアメリカ家庭が借金を返済しながら毎月ギリギリの生活を送っている事実を記した報告書が発表された。

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