フェイク・ニュース拡散防止を約束したフェイスブック、なかなか成果出ず

フェイク・ニュース拡散防止を約束したフェイスブック、なかなか成果出ず

引用元『Facebook promised to tackle fake news. But the evidence shows it's not working』:https://goo.gl/PQyIAK


 フェイスブック社の“ファクト・チェッキング・システム”の成果が出ていないことが話題になっている。このシステムはでフェイスブックで共有されるすべての記事に対し、「正しい情報を元に執筆されたものか、作為的なものか」をユーザーに明確にしようというもの。作為的な記事(フェイク・ニュース)と判断されたものには事実に疑いがあるという意味の“disputed”アイコンが表示され、ユーザーが拡散する前にその説明が出るサービスだが、この機能がついても事実ではない記事が大々的に拡散されたり、保守派層ユーザーたちが「フェイスブック社が特定の記事や事件を隠蔽しようとしている」として、アイコンが付いた記事をあえて拡散することなども起きている。「これは嘘の情報なので拡散しないように」と同社が言えば言うほど、その反対の行為をするユーザーが増えるという悪循環になっているわけだ。

 その記事が本当の情報を元に書かれたものか、それとも取材もリサーチもせずに個人がフィクションで書いたものを記事風にまとめたものかをチェックする作業は、フェイスブック社だけではなかなか追いつかない。そのため同社のパートナー企業(AP、Snopes、ABC News、PolifiFactなど)がファクト・チェックをした結果も採用している。しかし、それらの企業がすでにフェイクだと明記した記事がフェイスブック上ではフェイクのアイコンがついていない記事も多く見られ、フェイク・ニュースが大々的に拡散されてダメージが出た後になって初めてアイコンがつく場合も多いという。

 同社は、これまでに何件のニュースに対してフェイクのアイコン数をつけたかや、ニュースの拡散過程に関する情報など明らかにしていないが、同社スポークスマンは「フェイクのアイコンがついた記事は、拡散数に減少が見られる」と話している。

Bizseedsでは、アメリカの注目新サービスを日本に展開するお手伝いをしています。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

この記事の寄稿者

関連する投稿


 1月第1・2週ニュース・ピックス! スマホからホワイトハウスまで

1月第1・2週ニュース・ピックス! スマホからホワイトハウスまで

先週アメリカでは、どんなことが起こり、何が話題になったのか? 米大手メディアが拾わないような現地ニュースも含め、アメリカ人たちが「これは見逃せない!」と思ったニュースをピックアップ!今回は2週間の拡大版。背筋が寒くなりそうなテック・ニュースなどに注目!


ミレニアムのテレビは「コード・カッティング」

ミレニアムのテレビは「コード・カッティング」

進化を続けるオンライン事情により、日々豊かに変化していく人々の暮らし。そんな世界で賢く生きる術とは? デジタルマーケティング専門家、ティム・ポールが解説するコラム『オンラインと僕らの生活』。最近はアメリカの一般家庭でも自宅用の電話を引かず、携帯電話だけにする人が増えたが、テレビもまたその流れを追っている。


トランプ大統領をSNSで批判すると警告の電話が来る?!

トランプ大統領をSNSで批判すると警告の電話が来る?!

SNSで友達に向けて、米大統領に批判的な意見を発信したとする。ある日、米大統領支持団体から、その投稿を指摘する電話が掛かってきたら、あなたはどう反応するだろう? 市民のSNSまでモニターされているのだろうか?


【Red vs Blue】ワシントンポスト紙、ロイ・ムーア氏に関連する作り話の罠を見破る

【Red vs Blue】ワシントンポスト紙、ロイ・ムーア氏に関連する作り話の罠を見破る

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。今回は、保守派の活動家がリベラルな新聞社を騙して、嘘の記事を報道させる罠を仕掛けた話について両者の意見を乞う。


フェイスブックを作ったことを後悔 元管理職の告白

フェイスブックを作ったことを後悔 元管理職の告白

今や世界中で利用されているソーシャル・ネットワークを構築した先駆者、フェイスブック。しかし、その初期に参加していた制作者たちが次々にメディアで発言し、SNSそのものに対して警笛を鳴らし始めている。






最新の投稿


サステイナブルな食生活への移行はゆっくりでいい

サステイナブルな食生活への移行はゆっくりでいい

オーガニック野菜の生産や販売、食育教室などを開催するサステイナブル農場「21エーカース」の料理人で、料理人歴30年以上のベテラン・シェフ、ジャック・サリバン。今回はジャックが、サステイナブルな食生活へのスムーズに移行するための「コツ」を伝授する。


日本好きを魅了する、ビバリーヒルズのスパ探訪

日本好きを魅了する、ビバリーヒルズのスパ探訪

全米の流行発信地のひとつでもあるカリフォルニアのビバリーヒルズに、セレブリティたちを魅了する日本スタイルのスパがある。日本人女性、黒野智子さんがオーナーの「Tomoko Spa」だ。その驚きのサービスとは?


【Red vs Blue】ビットコインが抱える“多くの問題”に頭を悩ませる監査当局

【Red vs Blue】ビットコインが抱える“多くの問題”に頭を悩ませる監査当局

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は、アメリカでも話題の仮想通貨への投資について。


今週のU.S.A.ニュース・ピックス! 銃規制スピーチからロボット動画まで

今週のU.S.A.ニュース・ピックス! 銃規制スピーチからロボット動画まで

アメリカ人たちが「これは見逃せない!」と思った今週のU.S.A.ニュースをピックアップ! 2月第3週のアメリカでは、フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件の生存者によるスピーチを有名アーティストや若者層がリツイートして全米に銃所持の問題を提起したことが最大のニュースに。


トランプの「軍事パレード開催」発言を兵士たちはどう受け止めたか

トランプの「軍事パレード開催」発言を兵士たちはどう受け止めたか

多様なアメリカでは、暮らす地域によってすべてが異なる。テキサス州に暮らすイスラム教徒の著者が、米国内でも報道されにくい保守の声をお届けするコラム、西森マリーの「トランプ支持がなぜ悪い? アメリカ保守派の考え方」。今回は、「軍事パレードを開催したい」というトランプ大統領発言に対する兵士や保守派の意見を紹介する。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング