ハイネケン新商品CMが人種差別的なのは、広告代理店の狙い通り?

ハイネケン新商品CMが人種差別的なのは、広告代理店の狙い通り?

人種のるつぼ、アメリカにおける広告は誰が見ても気を悪くしないような映像や言葉選びが重要だ。そんな中、大手ビール会社ハイネケンが、誤解を招くような映像にまさかのコピーを乗せたCMを発表し、大炎上した。


キャッチコピーに「Lighter Is Better」

 オランダのビール会社ハイネケンは、多様性を打ち出した広告で知られており、昨夏にも、「政治やジェンダーなどに関する意見が相反する人たちがビールを挟んで話し合う」というCMを発表して高い評価を得ている。そのハイネケンが、「アメリカで、なぜこの内容?」と首を傾げてしまうようなテレビCMを制作。瞬く間に多くの批判を受けて、CMの放送を中止 、Youtubeも削除した。

 問題のCMは新商品「ハイネケン・ライト」のキャンペーンの一環。バーテンダーがビールのボトルをカウンターの先にいる客へ向けて滑らせると、そのボトルが黒人女性や黒人男性を通り過ぎて、黒人ではない女性に届き、そこで「時には、ライトな方がいい(Sometimes, Lighter Is Better)」という文字が現れるというもの。しかし、英語では肌の色が薄いこともライト(Light/ Lighter)と表現するため、このコピーはまるで、黒人よりも肌の色が薄い人の方が優れている(better)であると言っているようにも受け取れてしまい、多くの人々を不快にしたと大批判された。問題の映像はこちら。

炎上させることが目的のCM?

 グラミー賞アーティストのチャンス・ザ・ラッパーは、このCMが出たときから人種差別的だと問題視していた。ツイッターで彼は、不買運動を呼びかけているのではなく、「こういうことが頻繁に起きることが問題」だと訴え、「多くの広告代理店が意図的に炎上を狙ってコマーシャルを作っている。炎上すれば、記事やツイッターでそのブランド名が何回も言及されることになるからだ」と発言して話題になった。 「(広告代理店はこうやって)いろんな奴らを釣ろうとしているんだ」とツイートする彼には、734万人ものフォロワーがいる。消費者からの声を広告業界人はどう見るのか。アメリカの広告業界が今後どのように広告を作っていくのか気になるところだ。

米当局、インスタ「ステマ」疑惑追及 インフルエンサー21人を調査

https://bizseeds.net/articles/417

 米連邦取引委員会(FTC)が、スーパーモデルのナオミ・キャンベルやアンバー・ローズ、ハリウッド女優のリンジー・ローハン、ヴァネッサ・ハジェンズ、ソフィア・ベルガラなど有名人21人に対し、人気SNS、「インスタグラム」の各自のアカウントで意図的に特定の商品を紹介し、そこから何らかの報酬を得ていた事実がないかを問い合わせる書簡を送った。当局は各自へ今月中に回答するよう求めている。

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