アメリカのティーンたちはファッションよりも外食費

アメリカのティーンたちはファッションよりも外食費

ミレニアルズの後の世代は「iジェネレーション」や「ジェネレーションZ」と呼ばれる、生まれた頃からスマートフォンと触れ合っている世代。なかでも2000年以降に生まれたアメリカのティーンたちは、ファッションよりも外食費に小遣いを遣うと言われているが、その傾向は今年も継続。それが投資にも影響するというが……


トレンディーな服より、スタバのコーヒーやハンバーガー

 毎春と秋に行われる投資銀行のパイパー・ジャフレーによる消費動向調査「Taking Stock With Teens」によると、今年も引き続き、ティーンエイジャーたちは、衣料品よりも、外食やテイクアウトなどに多く出費していることが分かった。

 この調査は平均年齢16歳の6,000人のティーンエイジャーを対象に行われ、うち1,400人は家族の平均所得が$100,000(約1020万円)と高く、4,600人は$56,000(570万円)と平均的な家庭の子供たちだった。所得が高い家の子供たちは、小遣いの24%を外食費、20%を衣料品などに遣い、平均的な所得の家庭の子供たちの場合は、21%が外食費、19%が衣料品という結果だった。前者は2014年からこの傾向が続いており、後者はその年によって外食費と衣料品の順位が入れ替わっている。

今後の主要顧客層となる「iジェネレーション世代」

 現在16歳前後のポスト・ミレニアルズ世代は、iジェネレーションやジェネレーションZ、ジェンZと呼ばれる1990年半ば以降に生まれた人たちで、生まれた頃からデジタル慣れしている世代だ。彼らが成長すると、今よりもさらに大きな顧客層になるため、企業やブランドもこの層の好みや傾向調査に余念がない。

 興味深い新傾向は、この世代は、外食は夜が全体の66%を占め(昼20%、朝2%)、2009年の調査では57%のティーンがフルサービスのレストランを好んだのに対し、2018年春の調査ではティーンの65%が、フルサービスではないレストラン・チェーンを好む結果が出た。最も人気が高かった飲食ブランドはスターバックス、最も人気が高いレストランは、フライドチキン・サンドイッチのファストフード店、Chick-fil-Aだった。

 この調査を行なった投資銀行のニコール・ミラー・レーガン分析担当者によると、過去17回の同世論調査において、スターバックスは高収入世帯層のティーンからは13回、平均収入世帯のティーンからは16回も1位に選ばれており、「今年の投資対象として最も優秀な企業として推薦。シェアーも$70まで上がる見込み」とコメントしている。「iジェネレーション世代」の動向を必死になって知りたいのは、企業やブランドのマーケティング部署だけでなく、投資銀行も同様なようだ。

参考記事:
Teens Would Rather Eat Out Than Buy More Clothes

毎日1秒を記録することで生まれるポジティブネス

https://bizseeds.net/articles/703

ニューヨークにある名門コロンビア大学バーナードカレッジの学生、光田有希が、アメリカの大学生たちに人気のアプリやサービス、学生のトレンドなどの情報をお届けする。今回紹介するのは多くの学生たちが使っているアプリ「1 Second Everyday」だ。

アメリカの「若者」に関する記事

この記事の寄稿者

関連する投稿


ミレニアル世代は瓶より、缶入りワインが好き?

ミレニアル世代は瓶より、缶入りワインが好き?

ワインといえば、コルク栓がついた瓶をイメージするのが一般的だが、アメリカのワイン売り場には缶ワインが増えている。高級ワイナリーで缶入りのワインを作り始めたり、スーパーマーケット・チェーンがオリジナル缶ワインを出したりと、ワイン市場に新風が吹いている。


ピクルス・リップの次は、ピクルス味のソフトクリーム?!

ピクルス・リップの次は、ピクルス味のソフトクリーム?!

このところ、アメリカのトレンド・フォーカスは、ピクルスらしい。そう、ハンバーガーやサンドイッチの添え物である、きゅうりの酢漬けのことだ。ニューヨークにあるピクルス専門レストランでは、意外なメニューにファンが急増しているという。


スタバ元CEO、米大統領選へ出馬を検討中

スタバ元CEO、米大統領選へ出馬を検討中

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住でトランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。今回は、リベラル派で知られるスターバックス社の元CEO、ハワード・シュルツ氏が、来年の米大統領選に出馬を検討中であるとインタビューで話したことについて。


スターバックス全米直営店2,000店舗で来春から宅配開始

スターバックス全米直営店2,000店舗で来春から宅配開始

とうとうバリスタが淹れたエスプレッソやカフェラテが自宅に届く時代がやってきた。スターバックス社が来春から全米規模でコーヒーの宅配サービスを開始する。部屋着のままでフラペチーノが飲めることを喜ぶ人もいれば、コーヒーまで宅配できると外出が減りそうだと心配する声も。同社のこの動きは業界のテクノロジー化に拍車を掛けそうだ。


アメリカで再注目されている「サードプレイス」の重要性

アメリカで再注目されている「サードプレイス」の重要性

日常生活の中で定期的に通えて、第三者と会話を交わせる場所「サードプレイス」が、個人や地域の活力を生み出す上で重要であると社会学者のレイ・オールデンバーグ氏が提唱したのは、今から約20年前のことだ。ネット社会が確立した今、アメリカでは再び、自宅でも職場でもない第三の場所、「サードプレイス」の重要性が注目されている。






最新の投稿


今どきのファッションはレンタルが主流!?

今どきのファッションはレンタルが主流!?

アメリカではオンライン・ショッピングが主流となり、名門デパートや専門店が惜しまれながらもその看板を下ろすケースが増えている。それでも景気が良いと言われるアメリカで、突如として頭角を現したショッピング・トレンドが、「レンタル」だ。流行のデザインや色の移り変わりが速いファッション分野に合うこのトレンドが今後の主流となるのか?


成功への選択「理想の家」2019年3月22日~3月28日

成功への選択「理想の家」2019年3月22日~3月28日

ロサンゼルスを拠点に多くのセレブリティを顧客に持つ運命鑑定家、サラ・セイヤスが送る「成功への選択」。算命学、数秘術、占星術などをベースにしたオリジナル手法を用いて、あなたが切り開くべき幸運への扉のヒントを毎週アドバイスします。さて、あなたのビジネスを成功に導くのは、どちらの選択肢でしょうか?


【Red vs. Blue】米国土安全保障省、留学生の取締まりのため「おとり」の偽造大学設立

【Red vs. Blue】米国土安全保障省、留学生の取締まりのため「おとり」の偽造大学設立

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について各派のアメリカ人が見解を披露する。今回は不法滞在者のおとり捜査をするために、米国土安全保障省が「おとりの偽造大学」を創設していたことについて。


ミレニアル世代は「社会主義」のイメージまで塗り替える?

ミレニアル世代は「社会主義」のイメージまで塗り替える?

アメリカ生活20年強。翻訳家の高柳準が、アメリカ文化とそれにまつわる矛盾を語る「アメリカで暮らしながら想うこと」。今回は資本主義よりも社会主義に魅せられるという、ミレニアル世代たちについて。なぜ今、社会主義なのだろう?


アメリカの若者は占星術の虜?

アメリカの若者は占星術の虜?

ニューヨークにある名門コロンビア大学バーナードカレッジの学生、光田有希が、アメリカの大学生たちに人気のアプリやサービス、学生たちのトレンドなどの情報をお届けする。今回は占いにハマる人が急増中という、アメリカのミレニアル世代たちについて。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング