中間選挙に向けて始動するアメリカ

中間選挙に向けて始動するアメリカ

保守とリベラル派の対立が激化し「分断された」と言われるアメリカだが、実際には中道派も多く存在する。二つの異なる思想の間で様々な思いトランプ大統領率いる政権も2年目に入り、今年は中間選挙がある。保守から勝利を奪還したいリベラル派市民たちが開く集会の数も増えてきているが、そんな集会でリベラルたちは何を語っているのだろうか?


移民、女性、非白人3点セット

 筆者の暮らすワシントン州シアトル市を中心とするエリアは、圧倒的にリベラル派が多く住む場所だ。そのためトランプ政権発足後は悲しみと怒りのモードに包まれて、少し異様な感じだった。

 異様さを感じた理由は、もしかしたら私が差別の対象になりかねない「移民、女性、非白人」という三点セットが揃っているためかもしれない。白人至上主義を牽引するという印象が強いトランプ大統領の存在も手伝って、「リベラル派が大事にする多様性を共に守ろう!」と、様々な集会に引っ張りだこになってしまったのだ。あまりにいろいろと意見を求められるので、それがとても苦痛だった。過激派の望む回答をしないと、発言した内容に対して攻撃されてしまうことさえあった。そのため、ある時から、こうした会合には理由をつけて欠席するようにした。

次回もトランプ大統領という危機感

 ところが、先日「遊びにおいで」と言われて、趣旨を知らずに出かけた島民バーベキュー大会が、なんと反トランプ政権の集いだった。会場に到着してすぐさま「しまった!」と思った。ほとんどの人が「Go Liberal!」と書かれた青いTシャツを着ていたからだ。不安は的中し、案の定そのバーベキュー大会では、「移民で女性で白人ではない貴女の意見を聞かせてくれ」という質問攻めにあってしまった。

 彼らの話は実に興味深かった。特筆すべきは、ほとんどの人が「今何とかしなければ、次回もトランプ大統領が勝利する」と口にしていたことだ。大胆な税制改革は企業にも利をもたらすことから、そこには一定の評価もあるからだ。参加者の男性のひとりが、トランプ政権の経済効果について語り出したところ、上品そうな老婦人が「私は彼が嫌いなので、彼の政策に少しでも良いところがあるというようなことを認めさせるような発言は、心が惑わされるからやめて欲しい」と、信じられないような大声をあげて叫んでいたのが、とても印象的だった。

 11月の中間選挙に向けて、こうした集会の数が増えていくことだろう。右派の集会、左派の集会問わず、意見を求められるのが苦痛だなどと言わずに、今後もいくつか参加してみようと思う。

シアトルを逃げ出したゲイのパパ友たち

https://bizseeds.net/articles/689

保守とリベラル派の対立が激化し「分断された」と言われるアメリカだが、実際には中道派も多く存在する。二つの異なる思想の間で様々な思いを抱く中道派の視点で、グッドイヤー・ジュンコが「アメリカ」を語る。すべての性的マイノリティーたちが、リベラル主義という訳ではない。リベラルに嫌気がさして引っ越しまでするゲイたちもいるのだ。

アメリカの「リベラル派」に関する記事

この記事の寄稿者

青山学院大学卒業。コマーシャルなどの映像コーディネーターを経て1998 年、宝塚歌劇団香港公演の制作に参加。その後プロデューサーに転身。株式会社MJ コンテスほか複数企業の代表として、ネバダ州立大学公認のピラティススタジオ日本進出事業や各種研修事業、2007 年に行われた松任谷由実の 「ユーミン・スペクタクル シャングリラⅢ」をはじめとする国内外の舞台・イベント制作など、さまざまな事業を展開。これまでにベストセラー数冊を含む70以上の書籍、DVD 作品を企画、プロデュース。現在も様々な事業を展開しながら“Go Tiny”(大切なものが、すべて半径5メートル以内にあることに気づこう!の意)というライフスタイルの提案も展開中。

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