教室にシェルターの設置が加速する?

教室にシェルターの設置が加速する?

今年2月、17人もの犠牲者を出したフロリダ州パークランドの高校における銃乱射事件。アメリカの教育現場ではこうした悲劇を防ぐための解決策が模索されている。そんな中でも注目の対策は?


アメリカに安全な場所などない

 2月14日、フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起こった銃乱射事件。アメリカを震撼させたこの事件後も、残念ながら銃撃事件は後を絶たない。銃が社会に浸透していない日本では考えにくいだろうが、こうした事件は、どこでも起きる可能性がある。銃所持反対運動なども高まっているものの、アメリカ社会から銃を完全に取り除くことは困難極まりない。

 そのため銃撃事件後のアメリカの教育現場では、各地域や学校で様々な会合が開かれ、こうした事件を未然に防ぐための対策を検討している。そんな中、シェルターを学校に設置したオクラホマ州ヒールトン市の対策が注目されている。

教室に設置できるシェルターを紹介した映像はこちら。

子供35人と教員2名を収容可能

 このシェルターを開発したのは、ユタ州に拠点をおくShelter-In-Place社。耐弾力の高いスチール製のシェルターは、銃の乱射はもちろんのこと、竜巻などの天災から身を守ることができるという優れものだ。シェルターは教室の角に設置することができ、子供35人と教員2名を収容できるサイズでデザインされている。

 同シェルターを取り入れたヒールトン市では、すでに7つの小学校と2つの中学校への設置が終了している。今後は市内すべての学校に、シェルターを設置する予定だという。

 銃乱射から子供たちを守るための対策として、トランプ大統領は教員に銃所持を推奨するコメントを発表し、リベラル派を中心に批判を浴びている。しかし同市の対策に対しては、リベラル派、保守派問わず「銃には銃を」という対策よりも、ずっと現実的で的を得た対策法だという称賛の声が高い。こうした商品の需要が高いことは決して喜ぶべきことではないが、ヒールトン市の対応を無視できないことも、アメリカ社会の現実であることには間違いない。

Shelter-In Place HP:
http://shelterinplace.com/

【Red vs Blue】トランプ大統領「教師が武器を持てば犯罪の抑止力になる」と発言

https://bizseeds.net/articles/669

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は、両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々の見解を披露する。今回は高校銃乱射事件を受けて、トランプ大統領が「教師が武器を持てば銃犯罪の抑止力になる」発言したことについて。

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