普通女子をミリオネアへと転身させるアメリカの「インスタ・ビジネス」

普通女子をミリオネアへと転身させるアメリカの「インスタ・ビジネス」

“インスタ映え”する風景や人の写真を見るのは、暇つぶしに最適だが、好きな写真をシェアーする場であるインスタグラムも、昨今ではビジネス・ツール色が濃くなってきた。アメリカでは、スポンサーを意識した写真を載せて、一般人からミリオネアになった女子たちも。そんな彼女たちの手法とは?


大人気の“オンライン・セッション”とは?

 “インスタ映え” する写真を何気なく毎日眺めてしまう人は、8億人もいると言われている。インスタグラムには風景やペット、食べ物、雑貨など様々な写真が掲載されるが、なかでもアメリカで人気が高いのがファッションに関する写真だ。

 アメリカでは、大勢の普通の女子たちが毎日、自分の着ている洋服や靴、小物の写真をインスタで紹介している。インスタの「ストーリー機能」を利用し、流行りの商品を自宅や店内の試着室で試着する様子を撮影。その服の着心地や生地、サイズに対するコメントなどをライブの臨場感そのままに紹介する“オンライン・セッション”の人気が高まっている。言い換えれば、以前からあるTVショッピングや、実演販売のインスタグラム・バージョンだ。

 “オンライン・セッション”の人気の理由は、服を店頭ではなく、オンラインで買う人が増えたことに比例する。フォロワーたちはセッション映像を見て、その服の購入を検討することで、オンライン・ショッピングにおける失敗を防げる点が特に支持されているという。

思わずポチってしまうファッション・ショッピング

 そのうえ、その商品について解説する女子たちも、「セールになったら絶対これを買うわ!」などと親近感が湧くような発言をするため、フォロワーは、お洒落なのに気取らない彼女たちに惹かれ、一緒に買い物をしているような気分になって商品を購入してしまうという。ときには自身の悩みをインスタ上でフォロワーに打ち明けて相談し、フォロワーから「身近な存在」だと感じてもらえるようにする、つまりフォロワーとの距離感を密にし、フォロワー数を増やすという日々の努力を怠らない。そして、ある程度のフォロワーがつくと“インフルエンサー”(影響力のあるインスタグラマー)とみなされ、スポンサー・オファーが来るのが一般的だが、自分から好きなブランドや会社へアプローチをするアメリカ人も多い。

 なかでも、98万人のフォロワーがいるレイチェル・パーセルさんは、スポンサー契約をしていたNordstromという有名デパートの売り上げを“ホリデー・シーズンだけ”で約1億円も計上したことがある。レイチェルさんが自身のファッション・ブログを始めた頃は借家住まいだったが、活動の場をインスタグラムに移してからは状況が一変。昨年からは自身のファッション・ブランドを展開し、現在は2軒目となる大邸宅“インスタ御殿”を建設中だ。ちなみに売却した1軒目のインスタ御殿の写真はこちら

この手軽な一攫千金ビジネスに飛びつく人たちは後を絶たず、最近では、プラスサイズ専門などを売りする人たちや、たとえば話題のカーラさんのように「アラ還世代」にターゲットを絞った人たちなどまで、インスタ・ビジネスに続々と参戦し、同世代のフォロワーを集めて話題になっている。このビジネスモデルが広がる勢いは、当分止まりそうにない。

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