携帯ひとつでクリエイターになれる! アメリカで人気のアプリ「VSCO」

携帯ひとつでクリエイターになれる! アメリカで人気のアプリ「VSCO」

ニューヨークにある名門コロンビア大学バーナードカレッジの学生、光田有希が、アメリカの大学生たちに人気のアプリやサービス、学生のトレンドなどの情報をお届けする。今回紹介するのは、アメリカの若者たち、なかでも女子たちから圧倒的に支持されている写真加工アプリ「VSCO 」だ。


人をインスパイアーするような写真をシェアーしたい

 インスタグラム(以下インスタ)は若者を中心とする大勢の人々の生活の一部になり、そこから始まるビジネスも増え、現代人にとって「撮影した写真を加工して投稿すること」は、ひとつの文化になってきている。そんな中、写真を美しく加工して投稿できるアプリ「VSCO(ヴィスコ)」が、アメリカの若者、特に女子たちの間では欠かせないアプリになった。

 VSCOの基本的なコンセプトはインスタよりもシンプルだ。フィード(投稿)もでき、VSCOで加工するとアーティスティックな写真に仕上がる。VSCOはフィルターの数や加工のオプションが、インスタよりも圧倒的に多く、アプリをダウンロードした際についてくるフィルター数はそれほど多くないが、気に入ったフィルターをテーマごとに購入することができるのだ。例えばポートレイト・シリーズやランドスケープ・シリーズ(景色)などがあり、フィルター数にもよるが、だいたい2ドル〜4ドルでフィルターのパッケージを購入できる。おしゃれなフィルターが多く、「VSCOをソーシャルネットワークのプラットフォームで使う」のではなく、「加工をVSCO上でして、その写真をインスタにあげる」という若者も少なくない。私もインスタを見ていて素敵な写真があると「これはVSCOで加工したのかな」と思うことが頻繁にある。

写真を通じてユーザーとの関係性を構築できるアプリ

 VSCOのフィードは、インスタのように「今日の出来事」を載せるのではなく、アーティスティックで、それを見た人がインスパイアーされるような写真を投稿するユーザーが多い。もちろんVSCOのフィルターを駆使すれば写真をアーティスティックにすることができるが、写真自体が美しくおしゃれであることも非常に重要だ。またVSCOには、ツイッターのリツイートやお気に入りのような記録もできるため、他のユーザーが投稿した写真を集めたり、気に入った写真を自分のフィードに残すこともできる。

 このようにしてユーザー同士の繋がりや、写真を通して人をインスパイアーしていく関係性を構築することができるVSCOは、現代のモバイル・フォトグラフィーの文化をこれからも変えていくと思われる。VSCOのスローガンでもある、”Create, Discover, and Connect” (創造し、発見し、繋がる)という考え方は、テクノロジーやソーシャル・メディアで未来を切り拓いていくであろうミレニアル世代ならではのもの。これからも携帯ひとつでクリエイターになれるようなアプリから目が離せそうにない。

VSCO HP:
https://vsco.co/

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この記事の寄稿者

1997年生まれ、21歳。東京都出身。青山学院初等部・中等部を卒業後、米国バージニア州の女子校、St. Margaret’s Schoolに2年通う。2015年にコネチカット州のWestminster Schoolに転校し、卒業。現在はニューヨークにあるコロンビア大学・バーナードカレッジにて都市計画と国際関係、教育を専攻し、国際貢献の分野を志している。

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