エコなヒット商品 再利用できる自然素材のラップ

エコなヒット商品 再利用できる自然素材のラップ

電子レンジで料理を温めるときや、食材を保存するときなどに使うプラスチック製ラップは、キッチンになくてはならない常備品。欧米でプラスチック製品に使用されている一部の材料の人体への影響を問題視する人たちが増える中、北米では環境を気遣うエコ・コンシャスたちの間で、自然素材から作られた再利用できるラップが人気を集めている。


ビーワックスや樹脂から作った無農薬でサステイナブルなラップとは?

 欧米では毎日のように環境と身体に優しい新商品が登場し、無農薬の食材をはじめ、無農薬な衣料素材、洗剤、シャンプーなど、日常品の多くが次々とエコ・コンシャスな商品へと変化している。

 そんな中、増え続けるゴミの山を見て、「使ったら捨てるプラスチック・ラップで、ゴミがさらに増えることが耐えられない」という想いを抱いたひとりの男性が、日夜、自宅の地下室で試行錯誤を繰り返して、生物分解性のある自然素材だけで作り上げた再生可能なラップを作り出した。それを商品化したのが「Etee」だ。 自然素材で作られているが、陶器のボウルにかぶせて逆さにしても、液体も中身もこぼれない優れものだという。そのラップを紹介した映像はこちら。

気に入らないなら全額払い戻しを保証する自信作

 ビーワックス(みつろう)や針葉樹の樹脂、エッセンシャル・オイルなどをオーガニック・コットンに染み込ませた薄い板のようなラップは、大中小の3サイズからなるスターター・セットで$18。使用後に洗えば、1枚で120〜150回は再利用でき、毎日使用しても約半年使えるということなので、お値打ち価格だろう。

 面白いのは、その使い方。初回だけは、薄い板状のラップを両手で揉みほぐし、団子でも作る要領で丸めて柔らかくしてから、それを手の平の温かさを利用しつつ、ボウルや皿の縁に沿って撫でながらくっつける。そのコツさえ得れば、あとは使うたびに洗えば再利用できる。サンドイッチやスナック菓子を入れるビニール製キッチンバッグの代わりに、このラップでスナック菓子などを包んで持ち歩くこともできるという。

 グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード認証なども得ている商品で安全が保証されているが、使ってみたが気に入らないという場合は、90日以内であれば全額返金してもらえる。現在は北米(アメリカ、カナダ)のみの展開だが、発案者の熱意と意気込みが感じられる商品としても、人々の注目を集めているようだ。

アメリカの「環境問題」に関する記事

この記事の寄稿者

関連する投稿


少年が実業家に?! 環境を守るシャンプーを生んだ斬新なアイデア

少年が実業家に?! 環境を守るシャンプーを生んだ斬新なアイデア

アメリカのビジネス業界において、このところ特に注目度が高いエリアのひとつが「環境問題を考慮した商品」の開発だ。プラスチック製品を廃止する動きが高まる中で、ある少年の斬新なアイデアから生まれた新たなビジネスが話題を呼んでいる。


折り畳み式カヤックで暑い夏を乗り切ろう!

折り畳み式カヤックで暑い夏を乗り切ろう!

今夏の日本は猛暑だが、今年は世界各地で記録的な気温の上昇がみられ、アメリカでも死者が出ているほど暑い日が続いている。そんな猛暑を乗り切るための様々なアイテムが販売されている中、アメリカで売れ行きがよい商品のひとつが「折り畳み式カヤック」だ。


シアトルでプラスチック製ストロー禁止令 新ストローは植物由来

シアトルでプラスチック製ストロー禁止令 新ストローは植物由来

海に投棄されたプラスチック製のゴミによる環境汚染が大きな問題となるなか、米西海岸ワシントン州シアトル市が7月1日より、市内のすべての飲食店で使い捨てのプラスチック製ストローとプラスチック製スプーンやフォークなどの提供を禁止する措置に踏み切った。


「ストロー禁止令」は、アメリカのレストラン業界をどう変える?

「ストロー禁止令」は、アメリカのレストラン業界をどう変える?

米カリフォルニア州で「客からの要求がない限り、飲み物用のストローは提供しない」という新法案が提案され、レストラン業界が揺れている。なぜ、そのことが業界に不安の声を広げるのだろうか?


【Red vs. Blue】トランプ大統領、アメリカのパリ協定への参加も想定できる?

【Red vs. Blue】トランプ大統領、アメリカのパリ協定への参加も想定できる?

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された記事に各派のアメリカ人が各々見解を披露する。今回は、世界を騒がせた米のパリ協定離脱から7カ月後に、トランプ大統領が同協定の参加を想定できると発言したことについて。






最新の投稿


成功への選択「脱、暴飲暴食」2018年12月14日~12月20日

成功への選択「脱、暴飲暴食」2018年12月14日~12月20日

ロサンゼルスを拠点に多くのセレブリティを顧客に持つ運命鑑定家、サラ・セイヤスが送る「成功への選択」。算命学、数秘術、占星術などをベースにしたオリジナル手法を用いて、あなたが切り開くべき幸運への扉のヒントを毎週アドバイスします。さて、あなたのビジネスを成功に導くのは、どちらの選択肢でしょうか?


共和党の民意無視がアメリカを蝕む

共和党の民意無視がアメリカを蝕む

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住でトランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。今回は、先の中間選挙で共和党州から民主党州に変わった州の現知事が、退任前に新しく就任する知事の権力を制限する法律を制定しようとする動きについて、著者の憤慨をまとめた。


アメリカで再注目されている「サードプレイス」の重要性

アメリカで再注目されている「サードプレイス」の重要性

日常生活の中で定期的に通えて、第三者と会話を交わせる場所「サードプレイス」が、個人や地域の活力を生み出す上で重要であると社会学者のレイ・オールデンバーグ氏が提唱したのは、今から約20年前のことだ。ネット社会が確立した今、アメリカでは再び、自宅でも職場でもない第三の場所、「サードプレイス」の重要性が注目されている。


マリファナ入り食品市場が広がるアメリカ

マリファナ入り食品市場が広がるアメリカ

マリファナ合法州が一段と増えたアメリカでは、葉に火をつけて吸引するだけでなく、成分を飲み物に混ぜたり、スイーツや料理に加えたりと、様々な嗜好品が誕生している。しかも、この市場は来年以降、さらに広がる見込みだという。


アメリカの若者のエクササイズ事情:運動というライフスタイルのかたち

アメリカの若者のエクササイズ事情:運動というライフスタイルのかたち

ニューヨークにある名門コロンビア大学バーナードカレッジの学生、光田有希が、アメリカの大学生たちに人気のアプリやサービス、学生たちのトレンドなどの情報をお届けする。今回は、アメリカの若者たちのエクササイズのトレンドについてお届けする。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング