Made in USA海外流出 ハーレー・ダビッドソンがトランプ政策に反旗

Made in USA海外流出 ハーレー・ダビッドソンがトランプ政策に反旗

アメリカが誇る「Made in USA」で、「自由の国」の文化的象徴でもあるオートバイのハーレー・ダビットソン社が、トランプ大統領が仕掛けた貿易戦争に対するEUの報復関税の影響を受け、欧州向けオートバイ生産拠点を海外へ移す方針を発表した。それを知ったトランプ大統領は自身のツイッターで同社の判断に対して猛反撃しているが…


トランプ大統領が自慢していたハーレー・ダビッドソンが!

 米オートバイ産業を象徴するハーレー・ダビッドソンが欧州連合(EU)向けオートバイの生産拠点をアメリカから海外に移す方針を発表し、トランプ大統領が慌てている。

 トランプ支持派が多いウィスコンシン州に本社があり、創業115年の歴史があるハーレー・ダビッドソン社にとって、欧州は最大の海外市場。昨年の欧州向けの輸出は約4万台だ。同社国内販売が減少する中、欧州市場は成長が続いている。そんな中で、トランプ大統領が自国経済優先するために仕掛けた他国への輸入関税引き上げに対抗するため、EUがオートバイに報復関税を導入。しかし、この税制によりハーレー・ダビッドソンが受ける影響はあまりにも大きい。同社が欧州向けにオートバイを輸出すれば、メイドインUSAのオートバイ1台当たりの平均コストが約2,200ドル(約22万5,000円)も値上がりするからだ。

大統領がツイッターで1社を名指しで脅す?!

 これまでトランプ大統領はアメリカ自慢のひとつに、ハーレー・ダビッドソンを出したことが何度もあり、 同社工場に勤める人々や同オートバイのファン層にはトランプ大統領の支持者も多い。しかし、そんな同社社員たちも、この状況は複雑だろう。今回の同社発表後に同社の株価は約7%下落。アメリカを守るための関税だと言いながら本末転倒ではないか等の政策批判なども飛び交い、大きな話題を呼んでいる。

 そんな中、トランプ大統領は連日、自身のツイッターで「白旗をあげるなんて!」、「もっと辛抱しろ!」、「他の国で作るなんてダメだ!」などと怒りながらも、同社や支持者へメッセージを送り続けていたが、とうとう同社に対して「そんなことをしたら税金をうんと掛けてやる」と脅し文句をツイートした。このあと、同政権がどういう動きをするのかが注目される。

トランプ大統領をSNSで批判すると警告の電話が来る?!

https://bizseeds.net/articles/607

SNSで友達に向けて、米大統領に批判的な意見を発信したとする。ある日、米大統領支持団体から、その投稿を指摘する電話が掛かってきたら、あなたはどう反応するだろう? 市民のSNSまでモニターされているのだろうか?

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