女子大生起業家による注目の化粧品、「くたばれトランプ」!

女子大生起業家による注目の化粧品、「くたばれトランプ」!

アメリカではいわゆる放送禁止用語である、Fから始まる4文字の単語。この無礼な意味を持つ単語と現職の米大統領名のコンビネーションを堂々と商品名にした「F*ck Trump」というリップグロスが売れている。トランプ政権に真っ向から挑戦を挑んだ女子大生たちによる、タイムリーな商品に全米から注目が集まるワケとは?


アンチ・トランプ商品で不法入国移民たちを救え!

 人を侮辱する意味の単語だとして、アメリカではテレビやラジオの 放送時に「ピー」という消去音が入る放送禁止用語の「F*ck」を、堂々と使用した大胆なネーミングのリップグロスが今、最高潮に注目を集めている。その商品とは「Lipslut」という化粧品ブランドが販売する「F*ck Trump」だ。

 社会的な公正や自由主義を重んじる傾向が強い「リベラルな州」と呼ばれるカリフォルニア州にある、カリフォルニア州立工科大学。ここに在学する大学生3人が、トランプ大統領の就任直後に会社を設立し、「売り上げの50%をチャリティーに捧げ、活動の100%をトランプ専制政治への反対、および虐待のない世界を作ることに捧げる」というモットーと共に立ち上げた ブランドが「Lipslut」だ。

 同社は、トランプ大統領が掲げる不法移民対策「Zero Tolerance」(ゼロ寛容。いかなる容赦もしない)において、国境を越えてきた親子が離れ離れにさせられる強行対策に対抗し、6月20日〜7月19日までの丸々1ヶ月の売り上げの「100%すべて」を「親子が別々に拘留されている不法移民の保護を支援する複数の団体」に寄付することを発表した。

アメリカのトレンドは「買う理由がある」Cause-driven商品

 2016年に設立された同ブランドは、これまでにも売り上げの50%を「トランプ政権によって攻撃されたとされる人達への人民権チャリティー」として、対象機関へ寄付をしてきた。

 なかでも、昨夏にバージニア州シャーロットビルで起きた白人至上主義の集会事件に対する抗議としての寄付を発表した際には、たった数週間で4万ドル(約400万円)を売り上げ、それを被害者の家族へのサポートとして寄付をした。

 また、「F*ck Trump」の別バージョンである「F*ck Hollywood」は、米ハリウッドで起きた“Me Too”センセーションを支援するリップグロス(赤)で、こちらも好評販売中。同社は初年度だけで8万ドル以上を寄付している。つまり、このブランドは最近の注目ワードでもある、「Cause-driven商品」(作らねばならない理由があるから作った商品)を売っているブランドなのである。

 ブランド名の「Lipslut」もゴロが良いが、こちらも「F*ck」と並んでオフェンシブで悪い意味を持つ「Slut」という単語が使われている。最近のアメリカの流行りである「悪い意味の単語を“限定された人々の間だけ”でパワー単語として使用する」という法則に則って使われているので、くれぐれも軽率な真似はしないように心がけたい。

 それにしても、この商品が「ベージュピンクでマットな仕上がり」という、今のアメリカの流行りに乗ってカラーを選んでいるところにも、流行に敏感な大学生たちが立ち上げたブランドらしさが出ている。価格が $19.95と手頃なのも人気に火がついた理由のひとつだろう。

 そんな同社が、今回の不法入国者に対する救済チャリティーで、一体どのくらいの売り上げを叩き出すのかが注目される。

公式サイト:https://www.lipslut.com

ホームレスから年収1千万円以上の職に就く道を開くために

https://bizseeds.net/articles/693

サンフランシスコのダウンタウンの一角、テンダーロイン地区には多くの有名IT企業が並ぶが、ビルの前には行き場のない大勢のホームレスが佇む。この貧富の不均衡が明確な地区で二者間を近づける活動を行う団体がある。

「ドナルド・トランプ」に関する記事

この記事の寄稿者

関連する投稿


【11/1追記あり】米国防総省、メキシコ国境へ大規模派兵決定

【11/1追記あり】米国防総省、メキシコ国境へ大規模派兵決定

「不法移民を取り締まるために、メキシコとの国境に壁を建てる」というトランプ大統領の選挙公約は、着々と現実味を増していると言えるかもしれない。米国防総省は10月29日、メキシコとの国境へ大規模な派兵を決定した。


「大手新聞の一斉トランプ批判」への批判

「大手新聞の一斉トランプ批判」への批判

保守とリベラル派の対立が激化し「分断された」と言われるアメリカだが、実際には中道派も多く存在する。二つの異なる思想の間で様々な思いを抱く中道派の視点で、グッドイヤー・ジュンコが語る。全米300紙以上の新聞が8月18日、一斉にトランプ大統領を批判する社説を掲載した。そして、この批判への批判もチラホラ……。


メラニア・トランプのファッション、HOW MUCH?

メラニア・トランプのファッション、HOW MUCH?

常に華やかでスタイリッシュ、カジュアルからフォーマルまで完璧に着こなすメラニア米大統領夫人。現在はアメリカ国籍だが、スロベニアからの移民で、渡米前はその180㎝の長身を生かしてモデルとして活動していた。今日はそんな彼女のファッションにフォーカスを当ててみよう。


「宇宙軍」創設!? 中間選挙へ向けたトランプの新戦略

「宇宙軍」創設!? 中間選挙へ向けたトランプの新戦略

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住でトランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。今回は、トランプ政権が「米軍に新しく宇宙軍(Space Force)を加える」と提案したことについて。この提案に湧くトランプ支持者たちを、リベラル派の著者はどう見るか?


【Red vs. Blue】トランプ大統領とイーロン・マスクは似ている?

【Red vs. Blue】トランプ大統領とイーロン・マスクは似ている?

米二大政党、共和党と民主党。保守派共和党の公式カラーは赤、リベラル派民主党は青。アメリカの分断は両者の意見が大きく異なるためだ。当連載ではアメリカで報道された新聞記事について各派のアメリカ人が見解を披露。今回は、『フォーブス』誌が掲載した、トランプ大統領とイーロン・マスクの類似点をあげた記事を読んだ両者の意見を聞く。






最新の投稿


パソコンを使えない日本のサイバー戦略担当閣僚、欧米で大ウケ!

パソコンを使えない日本のサイバー戦略担当閣僚、欧米で大ウケ!

日本政府のサイバーセキュリティー戦略を担当する桜田義孝五輪相が、「自分でパソコンを打ったことがない」ことや「USBを知らない」と報道した日本のニュースを、欧米の大手新聞各紙やウエブメディアが一斉に取り上げ、反響を呼んでいる。アメリカでは各紙の同記事がSNSで拡散され、様々な声が寄せられた。その一部を紹介しよう。


アメリカの有権者、中間選挙でトランプと共和党による一党政権を拒否

アメリカの有権者、中間選挙でトランプと共和党による一党政権を拒否

圧倒的にリベラル派が多く住むカルフォルニア州。同州在住でトランプ大統領に投票しなかったアメリカ人のひとりである著者が語る、今のアメリカのリアル。中間選挙では民主党が躍進して下院を奪回したが、上院が共和党支配のままでは民主党の出来ることは限られている。確実に一歩前進したリベラル派だが、その先に続く道は険しそうだ。


成功への選択「新調したマフラー」2018年11月16日~11月22日

成功への選択「新調したマフラー」2018年11月16日~11月22日

ロサンゼルスを拠点に多くのセレブリティを顧客に持つ運命鑑定家、サラ・セイヤスが送る「成功への選択」。算命学、数秘術、占星術などをベースにしたオリジナル手法を用いて、あなたが切り開くべき幸運への扉のヒントを毎週アドバイスします。さて、あなたのビジネスを成功に導くのは、どちらの選択肢でしょうか?


えっ、そこ? アマゾン第2本社、NY市とワシントンDC近郊に決定

えっ、そこ? アマゾン第2本社、NY市とワシントンDC近郊に決定

米アマゾン・ドットコム社の「第2本社」が、ニューヨーク市とワシントンDC近郊アーリントンの二拠点となることが発表された。昨年開始された「アマゾン誘致合戦」の結果は、アメリカに新しい大都市が誕生することを期待していた多くの企業や地域関係者を落胆させたが、同社はこの決定により、さらに成長の加速度を増しそうだ。


シアトルのホームレス人口はなぜ減らない?

シアトルのホームレス人口はなぜ減らない?

アメリカ生活20年を過ぎた翻訳家の高柳準が、アメリカの文化とそれにまつわる矛盾を語る「アメリカで暮らしながら想うこと」。今回は多くの画期的な解決策が提示される「ホームレス問題」の中で、「この解決策ってどうなの?」という疑問が沸いてしまうような対策案について、リベラルな著者ならではの視点をまとめてみた。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング