鶏たちを見ていると仕事の疲れが癒される
コンピューターの画面を長時間見ていると、仕事が終わっても、なかなか目と頭の疲れが取れない人が多い。そんな人たちの中で最近、自宅の裏庭でブランド鶏を飼い、新鮮な卵を食べることが流行っているという。
アメリカでは農村地帯だけではなく、大きな150都市の93%において裏庭で養鶏をすることを認めている。つまり、裏庭で鶏を飼うこと自体はそれほど珍しいことではないが、それをIT業界の先端を走るシリコンバレーのプログラマーやエンジニアたちが行っていることが話題になっている。
先月CBSニュースの取材を受けた、シリコンバレー在住のソフトウエア・エンジニア、スコット・ヴァンダーリップさんは、「コンピューターに向かってコードばかり書いている仕事から、プライベートへの切り替えに鶏たちとのふれあいは最適。シリコンバレーだけで何千、何万もの鶏小屋があると思う」などと話している。そのニュース映像はこちら。
DIYでユニークな鶏小屋も登場
裏庭に設置する鶏小屋にはおしゃれなデザインが多く、自宅の母屋とマッチするようなデザインにした小屋や、鶏舎の窓をステンドグラスにしたり、大きな犬小屋風にしたりと、みな趣向をこらしている。ホームセンターで材料を入手してDIYを楽しむ人から、プロの大工さんを雇って鶏小屋を作る人まで様々だ。
また裏庭の高級鶏から採れる新鮮な卵を家庭だけでなく、ご近所さんに配って交流を図るなど、鶏がコミュニティー・ビルディングにも繋がっているという。養鶏を通して自然や生命の営みに触れることができ、鶏を見ているだけでリラックスできると感じる人たちも多いようだ。
年収が高いことで知られるシリコンバレーのIT業界ワーカーたち。テック産業の従事者は生活が豊かと言われているが、心の癒しを求める人は多い。なにごともバランスが大切ということだろう。