トランプ大統領の愛娘イヴァンカが自身のブランドを廃止したワケ

トランプ大統領の愛娘イヴァンカが自身のブランドを廃止したワケ

トランプ大統領の愛娘で、元モデルのイヴァンカ・トランプが、2007年から続けてきた自身の名前を付けたブランド「Ivanka Trump」を廃止することを発表した。その美貌に日本でも注目が集まったイヴァンカの背景にうごめく様々な大人の事情とは?


イヴァンカのブランドは人気があった

 大統領の娘、イヴァンカ・トランプ自身が立ち上げたアパレル・ブランドの「Ivanka Trump」。好調だった同ブランドだが、先月24日、本人が同ブランドを廃止することをウォールストリート・ジャーナル誌に話した。

 同ブランドの立ち上げは2007年。大富豪が多く住む、ニューヨークはマンハッタン、アッパーイースト地区出身である、イヴァンカのエレガントでハイソサエティーな雰囲気のファッション・ラインに注目が集まり、ジュエリーやバッグ、シューズと規模を拡大させていった。フォーブス誌によると、2015年の年商は100億ドル。有名デパートのノードストロームや、ニーマン・マーカス 等のスポンサーシップを受けたファッション・インフルエンサー達も、そのセンスと品の良さから、こぞってイヴァンカのブランドを紹介し、同ブランドはさらに勢いを増していった。

 しかし、父であるドナルド トランプ氏が大統領になってからというもの、その「トランプ・ブランド」が論争の的となり、マイナスのイメージが作用して様々な有名デパートから取り扱いのボイコットをされるようになった。父のトランプ氏も自身のツイッターに、「娘はノードストロームから不当な扱いを受けている」と援護し、大きな波紋を呼んだ。

 ウォールストリート・ジャーナル誌によると、ブランドの2017年度の年商は61%上昇したが、ボイコット運動を受けた後は2018年6月時点で45%減だったという。しかし、それでも全米のメジャーなデパートで取り扱いされ、海外進出もしていた同ブランドの人気は廃止すべきほど衰えてはいなかった。

ブランド廃止の電撃発表、本当の理由とは?

 イヴァンカは現大統領の実娘であるだけでなく、ホワイトハウスに勤務し、大統領補佐官を務めている。大統領の側近という立場上、自身の名前を冠したブランド事業を経営することは利益相反の可能性があるという批判を、就任以来ずっとされ続けてきた。今回の事業廃止の発表では、「ホワイトハウスでの業務に力を入れたい」と話しているが、批判が最も大きかったときではなく、なぜ今になって廃業するのだろう。

 イヴァンカはこの発表の際、「(ブランドへ)いつ復帰できるか、あるいは復帰することがあるのかどうかも分からない」、「自分が今フォーカスすべきことは、ワシントンDCでの仕事」と発言している。この発言に、3カ月後に控える米中間選挙と、2年後の次期大統領選挙が関係していないとは考えにくい。父トランプの再選の足かせとなりうる要因は、どんな小さなものでも今のうちに排除しておきたいのか、それとも次期大統領戦にも勝算があると見て詳細な準備を進めているからなのか……。

 有名デパート各社が彼女のブランドを扱わなくなっても、ブランドは売れていたことを考慮すると、トランプ大統領のマイナス・イメージによる経営困難説が原因ではなく、「大人の事情」によるブランド廃止ではないかと様々な憶測が飛び交っている。

 なんともイヴァンカらしい軽やかな身のこなしだが、政界キャリアがないにもかかわらず、ホワイトハウスに自らの役職を作ってしまったときの動きにも似た「したたかさ」と「スマートさ」が見え隠れする。今後のイヴァンカの動向にも注目したい。

参考記事:
https://studybreaks.com/thoughts/ivanka-trump-company-closure/

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