グウィネス・パルトロー率いるeコマース「Goop」、成功の秘訣

グウィネス・パルトロー率いるeコマース「Goop」、成功の秘訣

米People誌の選ぶ「世界で最も美しい人」に輝いたこともある、現役ハリウッド女優のグヴィネス ・パルトロウ。その彼女が創設し、CEOをつとめるeコマース「Goop」が、アメリカで絶大な人気を博し、急速にビジネスを拡大している。グウィネスのようなセレブなライフスタイルを新しい形で提案する「Goop」とは?


ライフスタイル・ブランド「Goop」の魅力

 どの国でも「セレブに憧れる人たち」は多いが、現役ハリウッド女優のグヴィネス ・パルトロウがCEOをつとめるeコマース「Goop」は、グウィネスのセレブなライフスタイルを体現するようなブランドだ。

 その突拍子もない発言や、恋多き女性などと様々なゴシップも付きまとうグウィネスが、自宅のキッチンから生まれたアイデアをもとに「Goop」を創設したのは2008年。オリジナル商品の販売を開始したのは2016年だが、3段階に分けた資金調達(2015年、2016年、2018年)を合わせると、外部からの投資合計は8,200万ドル(約91億600万円)。マーケットソース社によると、「Goop」の2016年の売り上げは1,500万〜2,000万ドル(約16〜22億円)だった。

 グウィネスは、アラフィフにしてスレンダーなスタイルと美貌を保ち、センスの良さと、ストイックな健康オタクとしても知られている。サイトを通じての彼女の提案は、良い品物だけにとどまらず、「アーシング」など、心を豊かにするスピリチャルな生き方などにも及ぶ。自らの経験や思考に基づいてグウィネスが提供する「ライフスタイル」のすべてが「Goop」に凝縮されている。言い換えれば、グヴィネスそのものがビジネスなのだ。

ブレない高級志向こそ、本物のセレブ感

 「Goop」では、スキンケアーや香水、ホーム用品、旅行など様々なライフスタイル関連アイテムが揃うが、そこで取り扱う商品の値段の高さを批判されることも多い。しかし、その「高級志向」こそが「Goop」の指針。「Goop」が何かを安売りすれば、グウィネスの価値が下がってしまうからだという。

 グウィネスのホリデーギフト・ガイドには、カテゴリー別に彼女が推薦する商品が紹介されている。そのなかには、「バカげてるけど最高なギフト」というカテゴリー(ridiculous but awesome gift)があり、そこでは彼女のユーモア溢れる商品セレクションの数々、たとえば 「パーソナル潜水艦」や「カリブ海のプライベート島、6億円」などと同時に、「仔馬を保護するための募金」や、「女性差別の残る国の女の子たちへの募金」など、人権保護や動物レスキューなども推薦。彼女が提案する募金に賛同する人は「Goop」のサイトから募金できることで、さらなる一体感が得られるようだ。こういうセレブ感とファション・センス、社会性とのうまいバランスの取り方が、グウィネスがこれほどまでに支持されている理由のひとつだろう。

 昨年は同サイトに掲載された減量アドバイスの記事に対して栄養士からの警鐘を受けたが、そんなことがあっても「Goop」の支持がまったく衰えていないのは、今年の資金調達成功額からも明らかだ。年内にはヨーロッパに市場拡大を予定している「Goop」。どこまで上り詰めていくだろうか。

参考記事:
https://www.nytimes.com/2018/07/25/magazine/big-business-gwyneth-paltrow-wellness.html

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