「ライフル」という町の驚愕レストラン

「ライフル」という町の驚愕レストラン

米コロラド州に、変わった地名の町がある。その町の名は、「ライフル」。人口1万人強の小さな町だが、その地名を体現するようなコンセプトのレストランが、にわかに注目を集めている


美女たちの腰には銃

 コロラド州ライフル市には、ロッククライマーたちが「聖地」と崇めるような岩場がいくつもあり、世界中から怖いもの知らずの挑戦者たちが集まることでも知られている。グランドキャニオンを思わせるような渓谷は壮大で、周囲には複数の州立公園がある風光明媚な町だが、最近ロッククライミングや渓谷以上に有名になっているのが、「シューターズ・グリル(Shooter’s Grill)」という名のレストランだ。

 シューターとは射手を意味するため、「ライフル市にあるシューター」と聞くだけで物騒な感じがするが、店に入ると、その理由がすぐにわかる。美人揃いの店員たちは全員がカウガールのような出で立ちでニッコリ微笑み、感じよく接客してくれるが、彼女たちの腰には銃が揺れているのだ。その様子がはっきりと見られるニュース映像はこちら。

「銃」の携帯は大歓迎のレストラン

 このレストランでは店名が表す通り、銃携帯者を歓迎している。キッチン・スタッフから、サービス係に至るまで、ほとんどすべてのスタッフが銃を腰にぶらさげて仕事をしているのだ。店の入口には「銃禁止区域ではありません」という警告が掲げられ、客の多くも銃を携帯してやってくるという。

 このレストランがオープンしたのは、2013年。オープン前年の2012年、コロラド州では58人もの犠牲者を出したオーロラ市映画館の銃乱射事件があったが、その直後のことだ。以降、米国内における銃乱射事件は減るどころか、全米で増加の一途を辿っており、銃に関連する事件が起こるたびに、銃携帯に関する議論の象徴的な例として同店はマスコミから注目されるという。

 同店のオーナーのウィルクスさんは4人の子供を持つ母だが、「私たちは客やスタッフの命を守るために銃を携帯している。銃は宣伝ツールではない。私たちの取り組みが『自分たちの命は自分で守るのだ』ということへの社会啓蒙につながればよい」と語っている。アメリカにおける銃所有をめぐる議論は、賛成派にも反対派にもそれぞれの信念があるため、両者が譲歩する気配は見えないままだ。

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