なぜ、アマゾンは毎日5,000本ものバナナを配り続けるのか?

なぜ、アマゾンは毎日5,000本ものバナナを配り続けるのか?

米アマゾン・ドットコム社の本社があるシアトルの街中で、無料のバナナ・スタンドを開始したのは2015年12月。昨年1月には配布100万本を達成し、来月末でスタンド開始から早3年が経とうとしている。同社は今後もバナナの配布を続ける予定だというが、なぜバナナなのだろう?


「バリスタ」ではなく、「バナスタ」の笑顔とバナナ

 米アマゾン・ドットコム本社は、ワシントン州シアトルのダウンタウンにあり、北端にあるユニオン湖のほとり一帯に建つビルの多くを同社が占めている。その一帯はアマゾン・キャンパスと呼ばれるが、キャンパスに隣接した歩道脇に同社が無料の「バナナ・スタンド」を出したのは2015年12月。これは地域コミュニティーのためのバナナ・スタンドで、アマゾンの従業員以外でも、このスタンドに来れば無料でバナナがもらえるというサービスだ。

「バナナ・スタンド」と言われてもピンと来ない人もいるかもしれないが、簡単に言うとたくさんのバナナが乗った移動式ワゴンのことだ。サービス開始当初は1日1,200本のバナナを配っていたが、今では1日5,000本を無料で配っているという。そのコミュニティー・バナナ・スタンドの映像はこちら。

欲しければいくつもらってもOK

 この「近所の人々にも無料でバナナを配る」ことは、同社創業者のジェフ・ベゾスCEOによるアイデアだ。同社はダウンタウンの中心地にあるため、周囲には同社とは関係のない企業や様々な店舗も並ぶ。同社の近くで働き、暮らす人たちの誰にでも同じようにバナナを配り、少しでも健康的な朝食やスナック(おやつ)を食べてもらおうという趣旨のようだ。

 しかも、バナナはひとり1本と決まっているわけではなく、欲しければ常識の範囲内ならいくつもらってもよいらしい。毎日ここでバナナをもらってから出社する人も多く、無料配布を喜ぶ人がほとんどだが、周辺の食料品店ではバナナが売れないことや、食べた皮を道に捨てる人への不満の声などもあるようだ。

 今では同社のコミュニティー・バナナ・スタンドは2箇所に増え、平日の朝7時30分から午後3時30分まで毎日バナナを配り、ツイッターでは毎日バナナにちなんだ話題をツイートしている。ちなみに、最初はオレンジにするという案もあったそうだが、バナナに落ち着いたという。さて、同社はいつまでバナナを配り続けるのだろうか。

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