アヒル型ロボットをがんと戦う子供たちへ

アヒル型ロボットをがんと戦う子供たちへ

医療・がん保険の「アフラック」と聞けば、多くの人はコマーシャルに登場する、コミカルでちょっとトボけたアヒルを思い出すだろう。そのアヒルを模したロボットを、がんの子供たちに届けようという取り組みが始まった。同社がロボテック会社のSproutel社と共に開発したアヒルを紹介しよう。


2018年CESでも話題に

 今年のCES(全米民生技術協会主催の家電見本市)でも話題になった、アフラック社が開発中のアヒル型ロボット。小児がんと闘う子供たちに無料でプレゼントすることを目的に、同社がロボテックの老舗、Sproutel社と開発したものだ。提供は試験的に始まっているが、現在ジョージア州アトランタ近郊の同社拠点では、来年の本格提供に向けて着々と準備を進めている。

 全米で毎年新たに小児がんと診断される子供の数は16,000人に上ると言われ、その治療には平均で約1,000日を要するという。子供たちが病気と闘う間、常に傍らで子供たちを励まし続けるというロボットが、どんなものかを紹介した映像はこちら。

3歳から13歳のがん患者に無料で提供

 ロボットは、ベッドの上でも子供たちが常に安心できるようにと、心拍・呼吸機能がついており、まるで生きている本物のアヒルのようにロボットが心音を刻む設計がされている。この音を聞くと、ほとんどの子供がリラックスした状態になるという。また、ロボットにはRFIDチップ内蔵の絵文字ボタンがついており、子供たちが撫でたり話したりすると、インタラクティブに反応する仕組みになっている。たとえば音楽を流すと躍り出すなど、コマーシャルのアヒルさながらの楽しい仕掛けが数多く搭載されている。

 開発には、実際にがんと闘う子供たちやその家族の意見も多く取り入れられた。開発チームは丁寧に家族たちと意見交換を行い、基本デザインだけで1年半を要したという。3歳から13歳のがん患者には無料で提供するが、ひとつ200ドルで販売する計画もあるらしい。

 ちょっとかわいいアヒル型ロボット。がんの子供たちの心を癒す「よきパートナー」と言ってよいだろう。

参考記事:https://www.engadget.com/2018/09/07/aflac-robot-ducks-launch/

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