世界的な人気作家スティーヴン・キングが映画化権を1ドルで売却

世界的な人気作家スティーヴン・キングが映画化権を1ドルで売却

ホラー小説家として世界的に知られるアメリカ人作家、スティーヴン・キング氏が、短編小説『エアロバイク』の映画化権をウェールズの学生に1ドルで売却した。キング氏はこれまでに数多くの小説やノンフィクション、脚本などを発表し、そのうちのほとんどが世界中で翻訳され、多くが映画化されている著名作家だが、この売却には理由があるという。


ティーンエイジャーの学生でも映画化できる「ダラー・ベイビーズ」

 ホラー小説で知られる世界的な作家、スティーヴン・キング氏が、自著の短編小説『エラロバイク』(原題:Stationary Bike)の映画化権をウェールズの映画学校に通うティーンエイジャーの学生たちに1ドルに売却したことが話題になっている。

 このチャンスを手に入れたのは、ウェールズにある映画学校Blaenau Gwent Film Academyに通う学生たち。14歳と16歳の生徒が脚本を執筆し、同校の約30人の学生たちで作り上げる予定だが、この映画が一般公開されることはない。商業目的ではない映画を製作することが、キング氏が映画化権を1ドルで売却した理由だからだ。

 キング氏はなんと40年以上も前から「ダラー・ベイビーズ」(Dollar Babies)というプロジェクトと称し、映画化の予定がない自著の権利を映画業界でのキャリアを目指す若者たちに1ドルで与える活動を続けている。

世界中の誰でも申請ができるイニシアチブ

 キング氏の大ファンとしても知られる、アメリカの映画監督フランク・ダラボン氏も若い頃に、この「ダラー・ベイビーズ」を利用して、1982年に発表された短編小説の『312号室の女』(原題:The Woman in the Room)の権利を入手し、短編映画化した。その後、同監督は業界で修行を積み、1994年にキング氏の小説を『ショーシャンクの空に』(原題:The Shawshank Redemption)として映画化、アカデミー賞で7部門にノミネートされたという経緯がある。

 キング氏の公式サイト内の「ダラー・ベイビーズ」のページには、現在30作品がリストされている。映画化したい作品を選び、自身の情報とその作品を映画化したい理由を送るとキング氏と事務所が検討してくれるシステムだ。つまり、映画を作りたいと思っている人なら誰でも申請できる。映画人の卵にとっては、これがハリウッドに進出するきっかけ作りになるかも知れない。

スティーヴン・キング公式サイトのDollar Babiesのページ

参考記事:
For just $1, students get movie rights to one of Stephen King's short stories

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