【11/1追記あり】米国防総省、メキシコ国境へ大規模派兵決定

【11/1追記あり】米国防総省、メキシコ国境へ大規模派兵決定

「不法移民を取り締まるために、メキシコとの国境に壁を建てる」というトランプ大統領の選挙公約は、着々と現実味を増していると言えるかもしれない。米国防総省は10月29日、メキシコとの国境へ大規模な派兵を決定した。


国境に兵力の壁、異例の大規模派兵

 国防総省は10月29日に会見を開き、10月末までに5,200人もの兵士をメキシコとの国境に派兵すると発表した。同国との国境にはすでに2,092人ものナショナル・ガード(州兵)が配備されているが、米北部軍司令官のテレンス・オサホシニー(Terrence O'Shaughnessy)将軍は、「国境の安全保障は国家の安全保障だ」と述べ、新たに陸軍を中心とする部隊を派兵する必要性を説いた。

 この兵力増強は、「オペレーション・フェイスフル・パトリオット」と呼ばれるミッション。しかしながら、アメリカでは軍事力によって人の拘束が禁じられているため、兵士たちは連邦移民局を支援することしかできない。このような派兵を行っても、多くの場合、兵士たちがどのような役割を果たすのかは不明である。

中間選挙を見越しての緊急派兵なのか?

 あまりにも有名となった「メキシコとの国境の壁」の公約からも分かるように、トランプ大統領はこれまでも、たびたび不法移民問題について言及してきた。奇しくも11月上旬にはアメリカでは中間選挙が行われる。不自然なほど緊急で大規模なこの派兵について、多くの米メディアは中間選挙を睨んだ対応ではないかという見方を示しているようだ。一方で、大統領は今年4月にすでに「国境警備のために軍を派兵するのは、壁が出来るまでの処置」と明言しており、この対応はその一部だと説明している。

参考記事:
Pentagon to deploy 5,200 active duty troops to U.S.-Mexico border to halt migrant caravan

【2018年11月1日追記】
トランプ米大統領は米国時間の10月31日、ホワイトハウスで記者団に対して、中米ホンジュラスから米国境をめざして北上する数千人規模の「移民キャラバン」に関して「1万~1万5千人の軍隊を派遣する」と語った。

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