アメリカで大ヒット中の「Kombucha」、アルコール入りも登場

アメリカで大ヒット中の「Kombucha」、アルコール入りも登場

アメリカ、特に西海岸のヘルスコンシャスな人たちの間で「コンブチャ」が流行り始めて既に数年が経つが、いよいよ本格的な「コンブチャ・ブーム」が到来。 一般のスーパーマーケットの棚にも様々なコンブチャ・ドリンクのボトルが並ぶようになり、今もっとも成長が速い商品と言われている。そんな中、なんとアルコール入りのコンブチャまで登場した。


ヘルスコンシャスの心を掴んだ「Kombucha」= 紅茶キノコ

 アメリカで言う「コンブチャ」は、日本では「紅茶キノコ」の名で親しまれている発酵飲料のこと。その表記から、「コンブチャ=昆布茶」だと思っている方も多いようだが、全く別ものだ。ちなみにコンブチャの英語表記は「Kombucha」。日本語表記で「ん」に当たる箇所は「N」ではなく「M」と表記する。

 昨年の全米における「コンブチャ」の売り上げは、前年比の37.4%増である約556ミリオン・ドル(約626億円)。自然発酵ドリンクを支持する強いファン層を持つ同市場には、自然派ドリンクのトップ5ブランドと言われるGT’s、 KaVita、 Health Ade、 Brew D、 Live Sodaのほかにも、Suja 、Banbucha Kombucha 、Shen Zen Tea など多くの新規ブランドが参入。非営利組織のコンブチャ・ブルワーズ・インターナショナルによると、「コンブチャ・ドリンク市場」は2020年までに1.8ビリオン・ドル(約2,028億円)の市場にまで発展すると言う。

これほど健康的なアルコール飲料はない?

 コンブチャはそもそも発酵の過程で生まれる非常に少量のアルコール(0.5%以下)を含んでいるが、極少量なため、アルコール飲料にはならない。しかし、その発酵茶の特性を逆手にとって、7%のアルコールを含む飲料として「ハード・コンブチャ」(英語でhardはアルコール飲料を指す)を開発販売するのが、カリフォルニアに拠点を置く「 Boochcraft 」だ。

 たとえばアップル・ライム・ジャスミン味や、スイカ・ミント・チリ味など、思わず試したくなるような6種のフレーバーを揃え、そのすべてがオーガニックでグルテン・フリーという、健康にこだわる人には堪らない商品を提供している。同社の創業者たちによると、体に悪いと言われるアルコール飲料でも、発酵させた健康飲料から作れば罪悪感を覚えずに気分良く飲めると考えたという。

 同社はアルコールなしのコンブチャ・ドリンクを主軸に、セカンド・ラインとしてアルコール入りコンブチャを販売しているため、健康軸をブラさずにファン層を拡大している。飛ぶ鳥を落とす勢いのアメリカの「コンブチャ・ブーム」は、日本にも逆輸入されるだろうか?

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