パソコンを使えない日本のサイバー戦略担当閣僚、欧米で大ウケ!

パソコンを使えない日本のサイバー戦略担当閣僚、欧米で大ウケ!

日本政府のサイバーセキュリティー戦略を担当する桜田義孝五輪相が、「自分でパソコンを打ったことがない」ことや「USBを知らない」と報道した日本のニュースを、欧米の大手新聞各紙やウエブメディアが一斉に取り上げ、反響を呼んでいる。アメリカでは各紙の同記事がSNSで拡散され、様々な声が寄せられた。その一部を紹介しよう。


東京オリンピックは桜田五輪相で大丈夫なのか?

 日本政府のサイバーセキュリティー戦略を担当する桜田義孝五輪相が、「自分でパソコンを打ったことがない」ことや、「USBが何をするためのものか知らない」と報道した日本のニュースが、翌日の欧米メディアに大々的に報じられ、アメリカのランチタイムの話題をさらった。

 米大手新聞社やテレビ局、ネットメディアだけでなく、英国BBCやガーディアン紙、デイリー・テレグラフ紙なども一斉に「Japan’s cyber security minister admits never having used a computer」(日本のサイバーセキュリティー大臣はコンピューターを一度も使ったことがない)と報道。桜田大臣のこの発言が世界を驚かせたことがうかがわれた。

 米ニューヨーク・タイムス紙は、桜田大臣の上記の発言だけでなく、同大臣が2020年の東京オリンピックとパラリンピックを総括する五輪相でありながら、重要な質問を国会で問われても「知らない」という発言を繰り返したことや、過去の従軍慰安婦発言なども記載。

 また、英ガーディアン紙は、「システム・エラー」という失笑を誘う見出しと、古いタイプライターのイメージ写真を掲載して揶揄。先の参院予算委員回で蓮舫議員がオリンピックの大会予算の国の負担分金額を質問したところ、桜田五輪相は「1,500円」と回答したという記述で記事を締めくくった(実際には1,500億円)。

桜田大臣に賞賛の声も!「彼こそ最強のサイバー攻撃対策」

 これほど驚きをもって欧米で報道された桜田大臣発言だが、SNSで拡散された新聞記事を読んだアメリカ人たちのコメントがなかなか面白い。

 なかでも、IT関係者とおぼしき人たちからのコメントには、同大臣を賞賛する声が高く、「2FAより安全だ! 今の世界には彼のような例が必要だ!」や、「もしハッカーが桜田五輪相を狙っても何も情報を得られないだろう。結果的に今の世の中では最強のセキュリティーだ」などという記載が多く見られた。

 ミレニアル世代からは、「もしや、スマホも持っていないのだろうか?」、「つまり彼は生まれてから一度もインターネット・ゲームをやったことがないってことなの?」という微笑ましいコメントがツイッターなどで寄せられた。

 そんな中で、最も多く見られたコメントが、その役職には不適任と思われる今回の人事を、現トランプ閣僚になぞらえたもの。たとえば「今のアメリカの閣僚人事と同じだ。トランプが雇った人なんじゃないのか」、「トランプのクローンが日本にもいるようだ」、「資格がなくても大統領に気に入られれば閣僚になれる国が、世界でアメリカだけでないとわかって安堵した」など、皮肉や諦めを含んだコメントがSNSに飛び交い、日本の報道をきっかけに、アメリカ政権に関するコメント合戦に発展。国が異なっても、国民が閣僚人事へなにかしらの不満を持つのは同じようだ。

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