アメリカの若者のエクササイズ事情:運動というライフスタイルのかたち

アメリカの若者のエクササイズ事情:運動というライフスタイルのかたち

ニューヨークにある名門コロンビア大学バーナードカレッジの学生、光田有希が、アメリカの大学生たちに人気のアプリやサービス、学生たちのトレンドなどの情報をお届けする。今回は、アメリカの若者たちのエクササイズのトレンドについてお届けする。


時代を反映するエクササイズ 最近の注目は?

 エクササイズはその時代を反映するもの。美しさの基準が常に一定ではないように、その時々に支持されるエクササイズの種類や文化も大きく異なる。

 若い世代から年配まで、運動することが文化として定着しているアメリカでは、学生時代に経験したスポーツはその人のアイデンティティに影響すると言われている。ミレニアル世代というのは、「物ではなく経験や知識にお金をかける」という傾向が高いが、そんな流れのひとつか、私たち若者たちは高級品ではなく、健康と美のためのエクササイズのクラスにお金をかけたりすることが多い。

 例えば、今ニューヨークで人気が高いエクササイズには、暗い部屋の中、爆音で音楽を流しながらサイクリングをする「ソウルサイクル」や、バレエのテクニックを活用した「Barre 3(バースリー)」などがある。前者のソウルサイクルは、日本でも最近上陸したことで話題になった。後者の Barre3は、日本未上陸のようだが、オンライン・クラスなども人気なので、気になる人はネットでチェックしてみてもよいかもしれない。

美しさの基準も時と共に変化

 こうしたプログラムは、毎月高額な料金か掛かる会員制だけではなく、クラスごとで購入できる仕組みもある。忙しいミレニアルにとっては柔軟性に富んだサービスも魅力のひとつだ。

 先に美しさの基準について言及したが、アメリカでは女性たちの考える美のはかり方も以前とは異なってきた。”Male Gaze(男性の視線)” の被写体として美の基準を構築するのではなく、「美しさの意味は女性自身が決めるもの」と考える女性が増えているのだ。例えば、以前は男性に守られるような華奢で細い体が美しいとされていたが、最近の若い女性は筋肉が程よくついた体も魅力的と考えるようになった。インスタグラムでは重いダンベルをリフティングする筋肉質の女性トレーナーも有名で、男性の身体能力に負けない強い女性がどんどんと増えてきている。この傾向は、女性の自立や社会進出に伴って生まれた考え方なのかもしれない。

 また、ソーシャルメディア上でも、エクササイズの写真や動画は需要がある。テクノロジーの恩恵を受け、新しいエクササイズやそのアイデアも、若者たちがリードする形で広く社会に浸透させることができる時代なのだ。これからも若者が作り出す新しいフィットネス文化に期待してほしい。

この記事の寄稿者

1997年生まれ、21歳。東京都出身。青山学院初等部・中等部を卒業後、米国バージニア州の女子校、St. Margaret’s Schoolに2年通う。2015年にコネチカット州のWestminster Schoolに転校し、卒業。現在はニューヨークにあるコロンビア大学・バーナードカレッジにて都市計画と国際関係、教育を専攻し、国際貢献の分野を志している。

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