アメリカでは月収がいくらあれば一軒家が借りられるのか?

アメリカでは月収がいくらあれば一軒家が借りられるのか?

アメリカの大都市では不動産が年々高騰し、ニューヨークやサンフランシスコのような大都市では一軒家の家賃は驚くほど高額になった。とはいえ、50州ある広大なアメリカでは各州の物価が大幅に異なるため、「こんな金額の家賃を払えるのか?」と驚愕する州もあれば、「これなら払えそう」というような州もある。各州の平均家賃の現状とは?


全米で最も家賃が高額な州はどこ?

 「毎月の家賃は、月収総支給額の3割を超えないこと」と言われていたのは、いつ頃だったろうか? アメリカのHowMuch.netが出している「各州比較:いくら月収があれば一軒家が借りられるのか?」によると、その金額は一般人からすると驚愕的な数字が並んでいる。全米50州のその金額が記載された全米地図がわかるリンクはこちら

 それによると、一軒家を借りるために必要な月収が全米で最も高い州ベスト10は以下の通りだ。

1位:ワシントンDC $8,487
2位:カリフォルニア州 $8,313
3位:ハワイ州 $7,806
4位:ニューヨーク州 $7,223
5位:マサチューセッツ州 $7,193 
6位:ニュージャージー州 $6,717
7位:コロラド州 $6,197
8位:ワシントン州 $5,993
9位:メリーランド州 $5,863
10位:コネチカット州 $5,590

 たとえば、ニューヨーク州内でも超高額なニューヨーク市内マンハッタンの家賃と、カナダとの国境に近いような地方の家賃には大きな差異があるが、上記の調査では不動産検索サイトZillowの評価額を元に州ごとで平均値が採用されている。

州の平均収入よりも高い家賃設定

 高額第2位のカリフォルニア州では、一軒家を賃貸する場合に年収$100,000(約1,000万円強)近い金額を得ていることを証明することが求められることが多いという。しかし、他州に比べて高額である同州の 昨年の平均年収は$70,000を満たない。シリコンバレーで働く高給取りのエンジニアの家族でも、カリフォルニアでの家探しには苦労するという話も頷ける。

 一方で、アイオア州やアラバマ州ならば月収$3,500〜$4,200でも一軒家が借りられる。つまり田舎へ行けば、ニューヨークやマサチューセッツがある米北東部の約半分から3分の1で暮らすことができるわけだ。

 高収入の仕事は都会に集中しているものの、家賃が高過ぎるならば、たとえ高収入でも暮らしはカツカツになる。田舎に住めば、ある程度の収入でも十分暮らしていくことができるかも知れない。日本では地方の一軒家の空き家率が増加し、場所によってはタダ同然で売りに出している地域が後を絶たないというが、もし、それがアメリカだったら、格安の空き家はどんなに田舎でも一瞬にして売り切れるだろう。アメリカの家賃はまだ下がりそうもない。

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