様々な人の人生を子供に伝える「Kids Meet」

様々な人の人生を子供に伝える「Kids Meet」

米シアトル発の子供向けYouTubeチャンネル「HiHo Kids」が、子供だけでなく大人たちの間でも人気だ。なかでも同チャンネルの「Kids Meet」というシリーズが多くの人たちに感動を与えている。一体、どんな番組なのか?


子供が本当の「社会」と出会う場

 「HiHo Kids」は、YouTubeを中心に動画を配信するウェブメディアCut.comが手掛けるブランドのひとつだ。設立からまもなく2年が経つが、同チャンネル登録者は2018年12月時点で190万人弱。その数は日々増え続けている。

 この番組は「子供たちに様々な人や職業、生活、食などに出会う場」を提供しようという目的で運営され、すべての動画には「子供たちが新たな何かに出会った時、どんな反応をするか」が収録されている。偏見のない子供の素直な反応から大人が学ぶことも多いということが口コミで広がり、大人にも人気の番組に成長した。

 なかでもこのチャンネルの「Kids Meet」という番組が注目を集めている。同シリーズは、子供たちが様々な背景を持った大人たちと出会い、語り合うもの。出会う大人たちはバレリーナ、助産婦、警察官、鍼灸師、トランスジェンダーなどもいれば、聴覚障碍者、ダウン症やアルツハイマーの人など実にさまざまだ。日本人強制収容所の体験者や、自殺からの生還者、難民、はたまた元銀行強盗まで登場する。そんな人気シリーズの中で特に多くの人の心を動かした動画のひとつ、聴覚障碍者と子供が出会うエピソードはこちら。

見始めると止まらない!子供たちの素直な反応から学べること

 同番組のどのエピソードを見ても驚くのは、子供たちが相手と「ごく普通に」接し、語り合っている姿だ。大人だったら聞きにくい質問も、子供たちは臆することなく質問する。出会う大人たちには何らかの特徴があるが、子供たちはその特徴に対して素直な興味を示す。固定概念に縛られた目で相手を見ることもなく、何かを最初から決めつけ語ることもしない。エピソードはすべて5分〜8分の短い動画で、子供と大人の会話だけを紡いだシンプルなつくりだ。

 生きていると、人は様々な価値観を持つようになる。主観で何かをジャッジする前に、相手に対して「まずは心を開いてみる」ことは意外と難しい。時には自分の価値観を横に置いて、ありのままに物事を見てみる。子供たちの素直な反応を紹介する同番組が支持される理由は、そんな気づきを大人たちに与えてくれるからかもしれない。

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