
ツイッターのフォロワーを増やすのに必要なのは、知名度ではなく「お金」だ。
400万ドル出してフォロワーを購入したと話すのは、101万人ものフォロワーをもつコメディアンのジョージ・マンディー氏。彼は2016年11月の『The New Yorker』誌上で、ジャスティン・ビーバーやレディ・ガガなどの有名人は何百人ものフォロワーを抱えているが、「人間」のフォロワーは一部であって、人為的な「ボット(Bot)」も少なくないということを、2012に彼自身が学んだと語っている(注:ボットとは機械による自動発言システム。語源はロボット)。
ドナルド・トランプ大統領のように、地上で最も有名な人物のひとりであれば、「Bot」を導入してフォロワーを増やす必要などないように思えるだろうが、脚本家のジョン・ネヴィン氏は先月5月30日の朝に、大統領のツイッターのフォロワーが週末だけで異常な増加を見せたことを指摘。その多くは人為的なBotによるものらしい。大統領のフォロワーは現在3,100万人。ツイッターの監査を使ってフォロワーの信憑性を調べると、本物のフォロワーは全体の51%という結果も出ている。
ツイッターによる大統領のフォロワーの多くが偽物という指摘は、今に始まってことではない。
しかし興味深いのは、その偽物フォロワーの数が、最近増えているという点だ。大統領が今年1月以降に新たに得たフォロワーは1000万人、しかし、そのうち830万人は偽物というのだから驚きである。大統領はフォロワーを購入しているのだろうか?
ちなみに、オバマ前大統領のフォロワーの信憑性を監査で調べると、79%が本物という結果になっている。