卵じゃない卵?! これからの世界を見据えた「植物から作った卵」

卵じゃない卵?! これからの世界を見据えた「植物から作った卵」

肉と魚を食べないベジタリアンや、乳製品も食べないヴィーガンも多いアメリカでは、植物から作った加工食品が数多く販売されている。なかでも注目されている商品が、栄養価が卵と同様に高く、味も見た目も卵にそっくりな「Just Egg」なる商品だ。それを開発・販売するジャスト社が日本の酪農家と組んで新商品を開発中だという。


豆から作った卵の代用品が世界を救う?

 アメリカには、ベジタリアンやヴィーガンを対象とした植物から作られた加工食品がたくさん販売されている。

 ヴィーガン用のマヨネーズやドレッシング、チーズ、バター、アイスクリーム、クッキー生地など驚くほど様々な商品が出ているが、なかでも料理や調理に最も重宝すると言われるのが卵の代用品だ。競合他社が多い中、一線を画しているのが、緑豆から作られた「Just Egg」だ。

アメリカやシンガポールのレストランでもすでに使用されている、豆から作られた卵にそっくりな「Just Egg」の映像はこちら

 この商品は卵のように栄養価が高いが、コレステロールはゼロ。スクランブルエッグやオムレツなどの卵料理だけでなく、フレンチトーストやサンドイッチ、調理のツナギなど様々な料理にも使用できて地球にも優しいため、ベジタリアンやヴィーガンではない人たちにもファンが広がっているという。

日本の赤城和牛の酪農家と協業で「人工肉」を開発中

 様々な植物ベースの商品を開発販売してきたジャスト社には、億万長者のビル・ゲイツ氏やIT長者たちも投資しており、明らかに成長産業だと見られている。注目されるのは、同社が日本の群馬県にある鳥山畜産食品社と組み、昨年11月から、上質な赤城和牛の細胞をアメリカで養殖して人工肉を作る研究開発を開始したことだ。この開発が成功した暁には、シンガポールに拠点を置くグローバルな食品ディストリビューター、Awano Food Groupが世界中への販売を担当する予定だと発表されている。

 ジャスト社のジョシュ・テトリックCEOは、「鳥山畜産が歴史と共に育んだ旨味のある和牛と背景を、ジャスト社のテクノロジー技術を使用して多くのレストランに届けたい。これは地球環境にとって非常に有効なアプローチだ」と話し、鳥山畜産食品の鳥山社長は「この開発が持続可能な肉の生産に繋がってほしい」と話している。

 動物に負担をかけたり、殺さずに肉や卵を味わいたいと考える消費者が多いアメリカにおいて、ジャスト社のような植物ベース食品を開発販売する企業は、今後ますます発展するだろう。同社がアジアのハブといえるシンガポールや、人口増加問題に悩む中国に既に進出していることからも、その流れがつかめる中、環境食品開発に関する日本の今後の対応が気になるところだ。

鳥山牧場
http://akagi-beef.jp/index.html

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