従業員が選ぶ「働きたい職場 全米トップ100」

従業員が選ぶ「働きたい職場 全米トップ100」

アメリカでも就職するときには給料や福利厚生、職場環境、自由度など様々な点を考慮して企業を選ぶ。しかし従業員にとって、これらの条件の何が最も魅力なのかはわからない。そこで注目したいのが、従業員が自分の勤務先を評価した結果を集めたランキングだ。どんな企業が人気なのだろう?


ファストフード企業がフェイスブックやグーグル社よりも上位に

 従業員や元従業員が匿名で自分が勤務する企業や管理職の評価をすることができるウェブサイト、「Glassdoor」。米企業の求人リストが多く掲載されているだけでなく、就職や転職を考える人たちが履歴書を出す前に企業の評判を調べるためのサイトとして知られている。

 そのGlassdoorによる恒例の「働きたい企業、全米トップ100」が発表された(従業員1,000人以上の企業のみ対象)。通常このようなランキングの上位には高給が保証され、福利厚生や株のオプションなどが付いた大手グローバル企業やIT企業などが並ぶ。しかし、フェイスブック社やグーグル社などの有名な大企業を抑えて、全米第3位に選ばれたのは、カリフォルニア発ファストフード・ハンバーガーを販売する「In-N-Out Burger」社だ。

 一般的には、ファストフード店の勤務には給与面や職場環境などが比較的厳しいイメージがあるだろうが、「In-N-Out Burger」社は健康保険や有休などの福利厚生が充実しており、2013年以降、毎年同ランキングの上位をキープしている。同社以外にファストフード・チェーンで100位内に入ったのは、フライドチキンのChick-fil-A(72位)だけ。その「2019 Best Places to Work」の1位から100位はこちら。

アップルが下位なのはワークライフバランスの悪さ?

 ランキングを見るとトップテンには、1位の Bain & Company(世界展開する経営戦略コンサルティング会社)、2位の Zoom Video Communications(遠隔で会議やセミナーができるサービスを提供)、6位は日本でも知名度の高い LinkedIn(リンクトイン)、7位フェイスブック、8位 グーグル、10位サウスウエスト航空など、In-N-Out Burgerよりもかなり有名な大手企業ばかりが並んでいる。また、アパレル業界からは、カナダ発のヨガ・ウェア、lululemonが9位に入っている。

 興味深いのは、フェイスブックやグーグルはトップテン入りしているが、マイクロソフトは34位、アップルは71位とかなり下位な点だ。給与も福利厚生も充実している人気企業でもあるアップルの従業員の声が掲載されたページには、「忙しすぎてワークライフバランスが取りにくい」というコメントが多く見受けられた。

 また、23位は健康的な食料品を低価格で販売するスーパーマーケットのTrader Joe’s社が選ばれ、前述の世界的な大企業各社よりも上位に入った。常にお騒がせな話題を提供することでも有名なイーロン・マスク氏が率いる複数の企業のうち、100位入りしたのはスペースX社のみで48位だった。

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