リサイクルよりも環境に優しい店がNYに登場! 容器持参で食材を買う

リサイクルよりも環境に優しい店がNYに登場! 容器持参で食材を買う

食材の買い物には、持参したエコバックを使用する人が増えたが、それでも店が用意したビニールの買い物袋を使用する人は後を絶たない。また、買い物袋だけでなく、パッケージ容器などのプラスティック製品はリサイクルできないものが多く、ゴミはなかなか減らない。そんな現状を変えるべく、さらに環境に優しい店が登場し、話題を呼んでいる。


「PRECYCLE」なら、最初からゴミが出ない

 ニューヨークのブルックリンに出来た「PRECYCLE」。この店では商品を購入しても袋をくれないどころか、店頭に並ぶ商品はパッケージ容器に入っていない。客は自分で商品を入れる容器を持参するか、店で容器を購入して、そこの食材を入れて買うのである。野菜などは地元の農家から日々仕入れ、小麦粉や米、パスタ、豆、ナッツ類などをはじめ、油や洗剤、石鹸などはすべて量り売りされている。

 持参した容器に重さが表示されていない場合は、まず、店に設置された計量器で容器の重さを計る。そして、その容器に自分が欲しい食材を入れてレジへ行き、食材入りの容器の重さを計り、そこから容器の重さを引いて購入するシステムだ。

プラスティック製品のリサイクル問題

 コンビニやスーパーマーケットなどで商品を買うと入れてくれる使い捨てのビニール袋は便利だが、この「PRECYCLE」のホームページによると、プラスティック製品の33%が一度使用したら捨てられるものだという。また、プラスティック製品のほとんどの物質が土の中の水に染み込んでしまうことや、ストローのような小さなプラスティック製品が海へ流れて出て、それを微生物と共に魚や海の生物が食べてしまう問題も年々深刻になっていると書かれている。

 同店は、プラスティック製品のゴミ問題を早急に解決しないと、結果的にはプラスティックの毒性物質が入った食べ物が食卓にあがってしまうことになると警鐘を鳴らしている。袋や容器を減らすことは直接的に環境汚染を防ぐことになり、安全な食卓へと繋がる第一歩。日本でも昔は、誰もが家からボウルやタッパーウエアを持参して豆腐を買いに行っていた時代があったのだから、見方を変えれば「古き良き時代に戻ったような」感覚で環境を守れそうだと言えるかもしれない。

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