アメリカの若者は占星術の虜?

アメリカの若者は占星術の虜?

ニューヨークにある名門コロンビア大学バーナードカレッジの学生、光田有希が、アメリカの大学生たちに人気のアプリやサービス、学生たちのトレンドなどの情報をお届けする。今回は占いにハマる人が急増中という、アメリカのミレニアル世代たちについて。


「今日の運勢」に一喜一憂するミレニアル

 高校の時からアメリカに留学している私だが、大学生になってとても驚いたことがある。アメリカ人の多くは他人に指図されたり、何かを決めつけられたりすることを嫌う傾向があるのだが、同世代の仲間たちはなぜか星座占いが大好きなのだ。毎日その日の運勢を確認し、「今日はストレスが強いみたいだけど、クリエイティブなことをすると運気が上がるらしい」などと、占星術の指示を読むことが習慣化している人は少なくない。特に私が驚いたのは、私たちがよく使う星座、厳密には「太陽星座」だけではなく、生まれた場所と時間を基に計算して出す「月星座」や「アセンダント」までも細かく調べていることだ。

 私の友達の間で流行っているのはCo-Starという太陽星座、月星座、アセンダントを基にして細かく性格診断したり、その日の占いを気軽に確認できるアプリだ。ユーザーネームで登録するため、他の友達を追加してお互いの全体的な相性や、特定の日の相性を確認することもできる。相性の中にも様々なカテゴリーがあり、「コミュニケーション」だったり、「愛」などの分野別に見ることができる上、その日に応じて他の人にどう接すべきかなども分析してくれる。もちろん、このアプリだけでなく、雑誌や本でも占星術を特集しているものがここ最近で一気に増えたような気がする。

占いは今や会話を広げるきっかけに?

 ミレニアル世代は、「科学で立証できていない、とても抽象的なもの」を好む傾向がある。Netflixのドキュメンタリー・シリーズ 「Explained」でも占星術を特集したエピソードがあったが、その中では、「星座占いは、社会的に構築されたアイデアであり、根拠や証拠は一切ない」と分析していた。しかし、そんな分析をたとえ人気シリーズが取り上げても、人によっては「何があるかわからない将来の不安」を占星術を頼って検証したり、自分に起こったネガティブな出来事を占星術によって解決しようとする人は絶えないようだ。

 またミレニアル世代たちの間では、会話を弾ませるネタとしても占星術はよく使われている。なぜミレニアル世代たちがこれほど占星術のことが好きなのか、その原因はわからないが、不確かな出来事や気持ちに理由付けしたいという願いは人間の自然な思考なのかもしれない。これからも占星術が、社会においてどんな役目を果たし、人々に影響を与えていくかについて注目していきたい。

この記事の寄稿者

1997年生まれ、21歳。東京都出身。青山学院初等部・中等部を卒業後、米国バージニア州の女子校、St. Margaret’s Schoolに2年通う。2015年にコネチカット州のWestminster Schoolに転校し、卒業。現在はニューヨークにあるコロンビア大学・バーナードカレッジにて都市計画と国際関係、教育を専攻し、国際貢献の分野を志している。

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