ディズニーの21世紀フォックス買収が完了

ディズニーの21世紀フォックス買収が完了

ウォルト・ディズニー社が映像業界大手の21世紀フォックス社との合併交渉を締結、約7兆9,000億円を支払ったことが業界最大の変化の到来だと話題を呼んでいる。この買収により、ディズニー社は大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」などを持つ21世紀フォックスをはじめ、人気映画の権利や、Foxアニメーションの映画部門やテレビ部門も獲得した。


交渉開始時より2兆円以上値上がりしたが……

 今月21日(現地時間20日)、ウォルト・ディズニー社が21世紀フォックス(以下Fox社)の買収を終了させた。これによりディズニーは大人気映画「ボヘミアン・ラプロディ」などで知られる21世紀フォックス、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」などのFox 2000ピクチャーズ、フォックス・サーチライトの3会社およびFoxアニメーションの映画部門や「ザ・シンプソンズ」などを持つテレビ部門などを獲得した。

 映像コンテンツが一気に増えたディズニー社だが、Fox社への交渉を開始した15カ月前よりも、結果的に約20ビリオン・ドル(2兆円強)も値上がりした71.3ビリオン・ドル(約7兆9,000億円)を同社に支払った。これほど高額な金額を払ってでもディズニーがFOXを欲しがった理由は、今後の展開にはコンテンツがいくらあっても足りない事情があるからだ。

ストリーミング・ビジネスは万年コンテンツ不足

 ディズニー社は今年の下半期に独自のコンテンツ・ストリーミングサービス「Disney+」を立ち上げる準備を進めており、傘下Lucasfilmによる「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ作品や、同じく傘下Marvel Studiosのシリーズなどを独占配信する予定である。今回の買収により、このDisney+のラインナップがより充実するのは確実だ。Fox傘下にあったストリーミング・ビジネスのリーディング・ブランドのひとつ「Hulu」も、同社の所有権をディズニーが入手したことで、ディズニーが60%のシェアを持つことになった。これにより同業界に大きな変化が生まれるとみられている。

 この買収は、関連企業の雇用者にも大きな影響を与えている。フォックス・ニュース、フォックス・ブロードキャスト・ネットワーク、フォックス・スポーツを含むフォックスのニュース・スポーツ部門は、新会社としてスピンアウトを決定。これにより4000人超が解雇される見込みで、この大型合併に伴う大勢の従業員のリストラの行方も話題になっている。

参考記事
https://www.adweek.com/tv-video/disney-completes-its-71-3-billion-purchase-of-fox-massively-transforming-the-industry/

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